三菱ケミカルG、田辺三菱売却=5100億円、米ベインに

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2025年02月07日 17:02  時事通信社

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時事通信社

三菱ケミカルグループ(写真上)と田辺三菱製薬の看板
 三菱ケミカルグループ(G)は7日、子会社の田辺三菱製薬を、米投資ファンドのベインキャピタルに売却すると発表した。売却額は約5100億円。三菱ケミカルGは事業の選択と集中を進め、半導体関連材料など本業の化学事業の強化に注力する。一方、田辺三菱はベイン傘下で新薬開発に必要な投資資金を確保し、医薬品メーカーとしての成長を目指す。

 売却は今年9月までに完了する予定。三菱ケミカルGの筑本学社長は記者会見で、医薬品開発の軸足が低分子薬からバイオ医薬へと移る中、「化学とのシナジーが薄れてきている」と売却理由を説明。同社傘下のままでは「(田辺三菱の)成長に一定の制約がある」と述べた。 
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