アーセナルが今シーズン終了後の夏の移籍市場で大型補強に乗り出す可能性があるようだ。7日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
近年の移籍市場で積極的な動きを見せているアーセナル。一昨年夏には英国人史上最高額の1億500万ポンド(約199億円)でイングランド代表MFデクラン・ライスを獲得し、昨年夏もイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリやスペイン代表MFミケル・メリーノら即戦力を補強。ミケル・アルテタ監督による改革と補強戦略が実を結び、今シーズンを含めて3年連続でプレミアリーグ優勝争いに身を置いている。
しかし、今冬はイングランド代表FWブカヨ・サカやブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスら主力に負傷者が相次いでいるにも関わらず、新戦力は0人。アストン・ヴィラ所属のイングランド代表FWオリー・ワトキンスにオファーを提示したことが報じられたが、それ以外に目立った動きはなかった。
そんなアーセナルだが、今シーズン終了後の夏の移籍市場では大金を費やす可能性が高いと見られている。レアル・ソシエダ所属のスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得に動くのは間違いなさそうだが、それ以外にセンタフォーワード(CF)とウイング(WG)の補強が検討されているようだ。報道によると、具体的な獲得候補としてすでに4人の名前が挙がっているという。
新ストライカー候補としてリストアップされているのが、ニューカッスル所属のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクとライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコ。いずれもアーセナルが以前から関心を寄せている選手であり、補強予算の大半がここに費やされる見込みと報じられている。イサクの契約解除金は1億5000万ユーロ(約237億円)周辺に設定されていることから、現時点ではシェシュコの方がより現実的な選択肢だという。
また、WGではウルヴァーハンプトン(ウルブス)所属のブラジル代表FWマテウス・クーニャとアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表FWニコ・ウィリアムズの2人に関心を寄せているようだ。今冬にウルブスと新契約を締結したクーニャだが、夏に発動可能となる6200万ポンド(約117億円)の解除条項が付随している模様。一方で、N・ウィリアムズの契約解除金は5800万ユーロ(約92億円)程度と報じられている。
プレミアリーグでは1試合消化の少ない首位リバプールと暫定「6」ポイント差の2位につけているアーセナル。シーズン後半戦の戦いとともに、来夏の補強に向けた動きにも注目が集まる。
【ハイライト動画】カラバオカップ準決勝第2戦ニューカッスルvsアーセナル