現地時間の2月6日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)の元専属通訳である水原一平被告(40)への量刑言い渡しが行われた。
大谷選手の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を盗んだとして、銀行詐欺罪などでの有罪が確定していた水原被告。今回カリフォルニア州サンタアナの連邦裁判所は大谷選手に対する賠償命令と、禁錮4年9ヵ月という判決をくだした。この禁錮4年9ヵ月とは、検察の求刑通りのものだ。
もともと水原被告サイドは禁錮1年6ヵ月の情状酌量を求めて、裁判所に申立書を提出していた。その書面で水原被告は自身の罪を認めながらも、“24時間365日にわたって大谷のサポートに徹したものの、見合わぬ激務薄給だった”、”大谷宅近くに家を借りる必要があり出費がかさんだ”などと主張。「やりくりの助け」になると考えスポーツ賭博を始めたと記していた。
「水原被告の手紙はまるで大谷選手のせいでギャンブルに陥ったかのような内容で、大谷選手の印象をも悪くするものでした。これに検察側は『水原被告には支出がなかった。ローンや車、賃貸の支払いはなかった』とし、大谷選手が水原被告にポルシェを買い与えたこともあったと反論。また水原氏の当座預金口座には常に“かなりの残高”があり、’23年3月には3万ドル(約465万円)以上、’24年3月には19万5000ドル(約3000万)以上あったと 指摘しています。
さらに、『被告は大谷氏からお金を盗んだことを正当化しようとしている。この機会に謝罪し、真の反省を示すのではなく、自分の仕事と大谷選手への不満を示すためにこの機会を利用した』と厳しく糾弾しました」(スポーツ紙記者)
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水原氏の書面は検察側から反論された上に、判事からもマイナス評価がくだされることに。「ロサンゼルス・タイムズ」によると今回の水原被告の判決の際、ホルコム判事は水原被告の手紙が軽い判決を求める彼の弁護士の主張を台無しにしたとし、「虚偽の表現や省略、重要な事実の省略に満ちている」と述べたという。さらに、水原被告の書面について「私は全く信用していない」とも断罪した。
「水原被告の“言い訳”は逆効果となり、判事からの心証も悪化させることに。自業自得だと感じているひとが多いようです」(前出・スポーツ紙記者)
ネットでは判決に際し、水原被告に対して厳しい声がこう上がっている。
《検察の求刑と変わらないのであれば、あんな言い訳しなければ良かった。既に最低の評価まで落ちていたのに、そこまで卑屈な人物だったのかという印象を強めてしまった》
《あたかも大谷が水原夫妻を報酬に見合わない程コキ使っていたかの様な言い分。この言い訳を知った大谷はどんな思いがするのでしょうか》
《あの言い訳は判事の心証も悪くしただろうし、世間にも反感を与えたと思う。
量刑の結果を見ても、あの言い訳は逆効果になったのでは無いかとしか思えない》
水原被告は、米国での刑期後、日本に強制送還される可能性があるという。刑期を終えても苦難は続きそうだ。
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