限定公開( 3 )
人気アニメ「宇宙よりも遠い場所(よりもい)」の舞台となる南極。そんな遠い地へいつか訪れるという夢を叶えたX(Twitter)の投稿が話題に。思わず絶叫したくなる気持ち、わかる。
●よりもいに憧れ目指した軍手さん
アニメ制作会社「マッドハウス」によって制作され、2018年にAT-X、TOKYO MXなどで放送された「よりもい」こと「宇宙よりも遠い場所」。主人公の玉木マリを始め、4人の女子高生が南極を目指す旅が描かれました。その人気は高く、2024年1月にはEテレで再放送もされました。
そんなよりもいの舞台を目指したのが、旅行が趣味だという軍手さん。その熱意は並大抵ではなく、四国にある88カ所の寺院を巡るお遍路に出たり、全国に400以上ある有人離島制覇にチャレンジしたり、さらには有人離島制覇のため、一級小型船舶操縦士の免許を取得するなどしています。
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また、15年以上前からはアニメや漫画の舞台を訪ねる、いわゆる「聖地巡礼」を行っており、その様子は友人とともに運営するサークル「ぐんはっく」の同人誌にまとめられています。
●抑えきれない思いのためにアルゼンチンから乗船!
そんな軍手さんが愛するよりもい。当然、同人誌で取り上げる選択肢はあったらしいのですが、同時に「南極大陸の地を踏まない限り、よりもいの同人誌は書かない」という強い思いがあったとのこと。その結果、コロナウイルスの流行などで延期しつつも、2023年10月には南極大陸への渡航を本格的に検討し始めました。
選択したルートは、アルゼンチンからクルーズ船で南極大陸を訪れる方法です。しかし航空会社のトラブルもあって、アルゼンチンに入国するのも一苦労。さらに健康状態のチェックも行い、2024年12月30日にいよいよ南極へ向け船旅が始まりました。
●「叫ぶ60度」を超え見事南極大陸に到達!
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クルーズ船というだけあって、船内の環境はなかなか快適そうです。しかし、問題となるのは外の環境そのもの。アニメでも登場した「吠える40度、狂える50度、叫ぶ60度」といった激しい自然環境に襲われ、乗船2日目には「危険なくらい」船が傾いたそうです。
それでも南緯60度を突破すると、天候も回復。流れる氷山を楽しんだり、道中に生息するペンギンたちを観察したりしつつ、旅は続きます。
そして現地時間の1月4日、とうとう南極大陸への上陸に成功。軍手さんは特製のアクリルスタンドと一緒に「ざまあみろ!」と叫んだのでした。
●詳細な旅の模様はサークル「ぐんはっく」の『GUNHACK Vol.5 よりもい特集』に乞うご期待!
情熱にあふれたこの聖地巡礼に、投稿を見た人からは「おめでとうございます!」「聖地巡礼の鏡」「惜しみない拍手と賛辞を心の底から贈りたい」といった声が続出。さらには、同作で音楽プロデューサーを務めた若林豪さんも「こうして誰かの背中を押す力のある作品に音楽プロデューサーとして参加できたのはとても嬉しいな」と反応していました。
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その後も再度の船旅を続け、1月13日に羽田へ帰国した軍手さん。南極の旅路についてはnoteにもまとまっていますが、2025年夏のコミックマーケットで、前述したサークル「ぐんはっく」の刊行する『GUNHACK Vol.5 よりもい特集』でもまとめられる予定です。
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