ユヴェントスにレンタル移籍中のコロ・ムアニ…エンリケ監督の契約更新でPSG退団に近づく？

　パリ・サンジェルマン（PSG）からユヴェントスにレンタル移籍中のフランス代表FWランダル・コロ・ムアニが、所属元クラブ退団に近づいたようだ。9日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』や同国紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』などが伝えている。

　現在26歳のコロ・ムアニはナントの下部組織出身で、2018年にトップチームへと昇格。ブローニュへのレンタル移籍を挟みつつ主力選手に定着し、2022年夏にフランクフルトへ完全移籍した。加入1年目から攻撃陣を牽引する活躍を見せると、公式戦46試合出場23ゴール14アシストを記録。2023年夏には推定9500万ユーロ（約149億円）の移籍金でPSGへと加わった。しかし、在籍およそ1年半で公式戦11ゴールと期待されたパフォーマンスを発揮できず。今冬の移籍市場でユヴェントスにレンタル加入した。

　レンタル移籍でイタリアに上陸したものの、今回の移籍には買い取りオプションが付帯していないため今季終了後のPSG復帰が想定されるコロ・ムアニ。それでもユヴェントスではロベルト・バッジョ氏が記録して以降、約35年ぶりに加入後3試合連続ゴールを達成するなど好調を維持している。そんななか、所属元のPSGは7日、指揮官であるルイス・エンリケ監督との契約を2027年まで更新したことを発表。複数のイタリアメディアは、この新契約締結によりコロ・ムアニがPSG退団に近づいたと指摘した。

　ユヴェントスは来季の同選手残留を画策しているものの、レンタル延長の場合は買い取りオプション、もしくは買い取り義務が付帯する可能性が高いと主張。『コッリエレ・デッロ・スポルト』はユヴェントスが完全移籍で獲得を検討中と報じたが、高額な移籍金捻出のためセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチやイタリア代表DFアンドレア・カンビアーゾの売却が必要になると説明している。