ソフトバンクの宮川潤一社長が2025年2月10日の決算説明会で、「Y!mobileのサービスはお客さんを集めやすい」と述べ、その中には「金になるお客さんがいる」とコメントした。
ここでいう「金」とは、現金ではなく将棋の「金将」を指している。歩は一歩ずつしか前に進めないが、相手の陣地に入ると「金」に成る。これと同じように、ソフトバンクにとってY!mobileは「安さを売りにして契約のきっかけを作り、最終的にはSoftBankへ移行してもらう」ことを目的としたブランドだ。
SoftBankには「ペイトク」を冠する料金プランがある。ペイトクの月間データ容量は30GB/50GB/無制限の3つに分かれ、「新みんな家族割」「おうち割 光セット」「PayPayカード割」による割引を適用でき、PayPayで買い物をした際のPayPayポイント還元がプラスされる「ペイトク特典」がある。
Y!mobileとSoftBankともに実店舗で契約ができることから、ソフトバンクとしては、最初に安いY!mobileに加入してもらい、後にSoftBankのペイトクへ移行させ、1契約あたりの平均収入(ARPU)を向上させることで全体の売り上げを増やす考えだ。
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宮川氏は決算説明会の中で、「純増さえ続ければ、その中には、金になるお客さんが出てくる。そのきっかけが『ペイトク』という1つの商品であったと感じている」と述べた。
さらに、「まずはわれわれの生け簀からお客さんが減らないようにする」とし、「その中のそのお客さんが成長すると、ソフトバンクも一緒になって成長できるような構造作りをやっていけたらいいんじゃないかなという風に考えている」と、新しい移行施策を匂わせるようなコメントをした。
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