ザルツブルクは10日、同クラブに所属するMF川村拓夢の負傷を発表した。
川村については、9日に行われたオーストリア・ブンデスリーガ第17節のアウストリア・クラーゲンフルトにて、公式戦2試合連続、リーグ戦では加入後初のスターティングメンバーに名を連ねた。だが、同試合の終盤に負傷し、84分に途中交代。状態が心配されていた。
今回のザルツブルクからの発表によると、検査の結果、川村は右鎖骨を骨折していることが明らかになったという。10日付で手術を受けたことも伝えられた。
なお、全治までに要する期間は明かされておらず、ザルツブルクは「残念ながら長期離脱となる」ということのみを発表。回復の進行状況次第ではあるが、全治までは数カ月を要することが一般的であるため、今シーズン中の復帰は難しいかもしれない。ザルツブルクは今年6月に開催される32チーム制のFIFAクラブワールドカップ2025出場権を手にしているが、順調に進めば、同大会までにはピッチに戻ってこれそうだ。
現在25歳の川村は、昨年夏にサンフレッチェ広島からザルツブルクへ完全移籍。2028年夏までの4年契約を結んでいた。しかし、加入直後の7月にはザールフェルデンで行われたトレーニングキャンプ中に負傷し、左ひざ内側じん帯の断裂で長期離脱を強いられる。昨年12月4日に行われたオーストリア・ブンデスリーガ第4節延期分のハルトベルク戦で公式戦復帰を果たし、待望のザルツブルクデビューを飾った。以降はチャンピオンズリーグ(CL)でも3試合連続で途中出場するなど、リーグ戦のウインターブレイク期間内で徐々に序列を高めていたが、無念の再離脱となってしまった。
現在、ザルツブルクはオーストリア・ブンデスリーガ第17節終了時点で7勝6分4敗の成績を残し、勝ち点「27」を積み上げて5位につけている。首位を走るシュトゥルム・グラーツとは勝ち点が「10」離れているが、残りの後半戦、そして6位以上が出場する優勝プレーオフの大半の試合を、川村不在で戦うこととなる。
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