ミヒャエル・スキッベ監督[写真]=AFC AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)ノックアウトステージラウンド16第1戦が12日に行われ、サンフレッチェ広島(日本)はナムディンFC(ベトナム)と『ティエン・チュオン・スタジアム』で対戦した。
2024−25シーズンのACL2に出場している広島は、グループステージ(グループE)を5勝1分無敗の首位で勝ち抜け、ノックアウトステージへ進出。対するナムディンFCは、グループGを3勝2分1敗の2位で勝ち上がってきた。
第1戦をアウェイで戦う広島は、8日の『FUJIFILM SUPER CUP』神戸戦からスタメンを1人変更。U−20日本代表の一員として『AFC U20アジアカップ中国2025』に参加しているMF中島洋太朗に代わってMF川辺駿が先発に入った。一方、ナムディンFCはかつてV・ファーレン長崎などでプレーしたカイオ・セザールらが先発出場した。
試合は立ち上がりから激しい球際の攻防が繰り広げられた。両チームともにゴール前まで攻め込む場面を作ったものの、なかなかシュートまで持ち込めず。前半は互いに枠内シュート0本のままで折り返した。
後半も拮抗した展開が続いたが、66分に広島が決定機を創出。右サイドのフリーキックから佐々木翔がゴール前で決定的なヘディングシュートを放つ。しかし、これはベトナム代表GKトラン・グエン・マインの好セーブに阻まれ、得点を奪うことはできなかった。
難しい試合展開のなかで、73分に途中出場のルーキー中村草太が魅せる。ジャーメイン良のスルーパスに反応した中村がペナルティエリア内角度のない位置から思い切りよく右足を振り抜くと、強烈なシュートは逆サイドネットに突き刺さった。中村のプロ初ゴールで広島が先制に成功する。
勢いづいた広島は88分に追加点を奪う。高い位置でボールを奪った田中聡が細かいタッチのドリブルで相手を交わし、左足でシュート。これが見事にゴール中央へ決まり、リードを2点に広げた。
さらに後半アディショナルタイムには、ジャーメイン良のシュートを相手GKがファンブル。これを見逃さなかった越道草太が素早く詰めてダメ押しの3点目を奪った。
試合はこのまま広島がナムディンFCに3点差をつけてラウンド16第1戦で勝利。今後、広島は16日に明治安田J1リーグ開幕節でFC町田ゼルビアとアウェイで対戦したあと、19日にACL2ラウンド16第2戦をホームで戦う予定となっている。
【スコア】
ナムディンFC 0−3 サンフレッチェ広島
【得点者】
0−1 73分 中村草太(広島)
0−2 88分 田中聡(広島)
0−3 90+2分 越道草太(広島)