米ニューヨーク証券取引所(AFP時事) 【ニューヨーク時事】米ニューヨーク証券取引所(NYSE)は12日、南部テキサス州ダラスに電子取引所を開設すると発表した。企業寄りの立場を取る同州には、資産運用大手ブラックロックなどが出資するテキサス証券取引所(TXSE)も新設される予定で、上場企業の誘致合戦が過熱しそうだ。
NYSEによると、中西部イリノイ州シカゴの取引所の業務を移管する計画で、近く規制当局に申請する。NYSEのマーティン社長は声明で「テキサス州は親ビジネスの環境を醸成する市場のリーダーだ。米経済を前に進める重要な役割を担う同州で存在感を高められることは喜ばしい」と意義を強調した。
一方のTXSEグループは先月末、取引所設立を当局に届け出たと公表した。2026年の早い段階で取引を始める予定。上場コストの低減などを打ち出し、NYSEに対抗する考えだ。