1ポイントを掴み取ったエヴァートン [写真]=Getty Images プレミアリーグ第15節の延期分が12日に行われ、エヴァートンとリヴァプールが対戦した。
ここまで23試合を消化したリーグ戦で17勝5分1敗を記録し、勝ち点「56」の首位に立つリヴァプール。1試合未消化ながら順位表のトップに君臨する同クラブは、現在プレミアリーグで19戦無敗と圧倒的な力を見せつけている。対するは、直近のリーグ戦で3連勝中の16位エヴァートンだ。ホームチームの新スタジアム移転に伴い、今回が『グディソン・パーク』での最後の開催となる“マージーサイド・ダービー”。同スタジアムにおける過去119試合の戦績は41勝37分41敗と全くの五分となっている。
日本代表MF遠藤航がサブスタートとなった一戦は、立ち上がりからテンションの高い激しいゲームに。そんななか、11分にエヴァートンがセットプレーからスコアを動かす。イリマン・エンディアイエがハーフライン左寄りの位置でフリーキックを獲得。キッカーを務めたジャラッド・ブランスウェイトがグラウンダーのパスを流すと、一瞬の隙を突いたベトが最終ラインの背後へと抜け出す。タイミングを外されたリヴァプールの選手たちは反応できずにGKが対応。冷静に1対1を制してエヴァートンが先制した。
リードを許したリヴァプールも直後の16分に反撃。敵陣右サイドでのフリーキックは一度クリアされたものの、アレクシス・マック・アリスターのインターセプトで即時奪回に成功する。細かくパスを繋いでイブラヒマ・コナテが右サイドに展開。モハメド・サラーが左足に持ち替えてインスイングのクロスを蹴り入れる。ゴール前で待ち受けるマック・アリスターが頭で合わせると、バックヘッド気味に狙ったボールがゴールイン。すぐさまリヴァプールが追いついた。
以降はリヴァプールが主導権を握るが、エヴァートンも粘り強い守備を披露する。前半終了時点でのシュート本数はホームチーム3本、アウェイチーム3本。こう着状態が続くなか、試合はタイスコアでハーフタイムに突入した。
すると、73分に好調を維持するモハメド・サラーが逆転弾を記録する。敵陣左サイドに張っていたルイス・ディアスにボールがわたり、右足に持ち替えて鋭いクロスを供給。相手のクリアがボックス内にこぼれ、回収したカーティス・ジョーンズがダルウィン・ヌニェスとのワンツーから右足でゴールを狙う。カバーに入ったブランスウェイトが体を張って防いだものの、セカンドボールを拾ったサラーが右足でシュート。高い決定力を見せつけてゲームをひっくり返した。
しかし、終了間際にエヴァートンが意地を見せる。敵陣左サイド深くからヴィタリー・ミコレンコが滞空時間の長いクロスを送る。ゴール前でティム・イロエグブナムが競り勝ち、後方に逸らしたボールをジェームス・ターコウスキーがダイレクトで一振り。ボレーシュートを突き刺し、土壇場で試合は振り出しに戻された。そのまま試合は2−2で終了。互いに1ポイントずつを分け合った。なお、ベンチ入りした遠藤に最後まで出番は訪れなかった。次節、エヴァートンは15日にアウェイでクリスタル・パレスと対戦。リヴァプールはその翌日にホームでウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦する。
【スコア】
エヴァートン 2−2 リヴァプール
【得点者】
1−0 11分 ベト(エヴァートン)
1−1 16分 アレクシス・マック・アリスター(リヴァプール)
1−2 73分 モハメド・サラー(リヴァプール)
2−2 90+8分 ジェームス・ターコウスキー(エヴァートン)
【動画】エヴァートンの劇的同点弾はこちら!
グディソン・パークでの最後のダービーで
負けるわけにはいかないエヴァートン🔵
タルコフスキの意地の同点ゴール💪🔥⚡️
劇的な結末💥💥
🏆プレミアリーグ 第15節 延期分#エヴァートン v #リヴァプール
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