CL4点目を決めた前田大然 [写真]=Getty Images チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントプレーオフ・ファーストレグが12日に行われ、セルティックとバイエルンが対戦した。
リーグフェーズで3勝3分2敗を記録し、勝ち点「12」の21位でプレーオフに進んだセルティック。ボトムハーフでのフィニッシュながらラウンド16進出の望みを繋いだ同クラブが、ホームに“ドイツの盟主”バイエルンを迎え撃つ。セルティックに所属するFW前田大然とMF旗手怜央は揃って先発出場。今夏にバイエルンへと加わったDF伊藤洋輝もサブメンバーに名を連ねており、この試合での新天地デビューに期待がかかる。
ゲームは開始早々の25秒にセルティックが決定機を作り出す。バイエルンのキックオフから試合が始まると、セルティックが自陣でボールを奪取。テンポの良いパス交換で前進し、中央でボールを受けたアルネ・エンゲルスが右サイドに展開する。カットインを選択したニコラス・ゲリット・キューンがボックス手前で左足を一振り。グラウンダーのシュートがゴールに吸い込まれるが、オフサイドポジションにいたアダム・イダがGKのプレーに影響を与えたため得点は取り消された。
以降はバイエルンが主導権を掌握し、複数の決定機を創出。13分には右サイドでボールを持ったミカエル・オリーズがハリー・ケインとのワンツーでペナルティエリア内に侵入する。巧みなタッチでマーカーを突破すると、ニアを狙ったシュートを放つ。しかし、GKカスパー・シュマイケルが抜群の反応でセーブ。セルティックの守護神がチームを救った。43分にはバイエルンが右サイドでコーナーキックを獲得。オリーズが送ったクロスをファーでケインが頭で合わせるが、ヘディングで放ったボールは枠の左に外れてしまった。
そんななか、45分に攻勢を強めるアウェイチームがスコアを動かす。ポゼッションを行いながらセルティックを敵陣に押し込み、ハーフライン付近でボールを持ったダヨ・ウパメカノが右サイドにフィードを供給。走り出したオリーズがロングパスを収めると、ファーストタッチで対峙したマーカーを突破する。豪快に左足を振り抜き、強烈なシュートが枠内へと一直線。ニアを射抜いて均衡を破り、貴重な先制点をマークした。
後半立ち上がりの49分にはケインが大きな追加点を決め、78分からはラファエル・ゲレイロに代わって伊藤がピッチに送られる。すると、直後の79分に前田が得点を奪う。セルティックが右サイドでコーナーキックを得ると、キッカーが入れたクロスがニアでの混戦を生み出す。空中戦のこぼれ球をヤン・ヒョンジュンがゴール前に折り返し、待ち受けていた前田がワンタッチで反応。好調を維持する日本人ストライカーが1点を返した。
結局、そのまま試合は2−1で終了。前田と旗手はフル出場を飾ったが、バイエルンがアウェイで先勝を収めた。セカンドレグは18日に行われ、次戦はバイエルンの本拠地『アリアンツ・アレーナ』で両者が対戦する。
【スコア】
セルティック 1−2 バイエルン
【得点者】
0−1 45分 ミカエル・オリーズ(バイエルン)
0−2 49分 ハリー・ケイン(バイエルン)
1−2 79分 前田大然(セルティック)
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