Adobe製品が複数アップデート LightroomやIllustratorはパフォーマンス向上や新機能/機能改善 Photoshopは「ライブ共同作業」をプライベートβ提供

0

2025年02月13日 10:21  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

Adobe Creative Cloudにアップデート

 アドビは2月13日、有料サブスクリプションサービス「Adobe Creative Cloud(Adobe CC)」を構成するアプリ/サービスの一部をアップデートした。アプリについては、最新バージョンに更新することで新機能を利用可能だ。


【その他の画像】


 なお、一部の新機能についてはβ版としての提供となり、利用するには製品版とは別にβ版アプリを導入する必要がある(共存可能)。


●Illustrator:パフォーマンス向上を重視 日本語組版を大幅に改善


 ベクターベースのグラフィックスデザインツール「Illustrator」では、主に以下の機能改善や新機能が実装される。


・アプリの速度と応答性の向上


・リンク画像を埋め込み画像に変換する速度を最大10倍に


・画像の読み込み/ドラッグ&ドロップ/アートボードへの画像配置の速度を最大5倍に


・よく使う効果(ドロップシャドウ/ボカシ/光彩/ラスタライズ)の速度を最大5倍に


・レイヤーパネルの動作をよりスムーズに


「Retype」の機能改善


・ラスター画像や静的テキストで使われているフォントを特定する機能


・フォントを特定するためのステップを短縮


・英語に加えて日本語/フランス語/ドイツ語のフォント特定にも対応


日本語を含む東アジア言語における文字組みを改善


・日本の標準規格に沿ったレイアウトがしやすくなった


・可変の「仮想ボディ」に対応


・COLR形式のフォントを利用可能に


「パターンと勾配」の機能改善


・気に入ったパターンとカラー勾配をCCライブラリに保存可能に


・保存したパターンとカラー勾配は共有可能


「範囲の計算」の実装


・シェイプや閉じられたパスの計算を簡単に行える


フォントの取り扱いに関する機能改善


・Illustratorファイルにフォントを直接組み込めるように


・ファイルを開いたPCにないフォントでも正常に表示可能


●Lightroom:パフォーマンス向上+ワークフロー改善に注力


 写真の管理/現像/編集アプリ「Adobe Lightroom」では、主に以下の機能改善や新機能が実装される。


・「アダプティブプロファイル」の実装


・HDR(ハイダイナミックレンジ)写真のトーンとカラーを動的に調整


・一律ではなく個別に調整するので、適用するプロファイルをいちいち切り替える必要がない


・「Lightroom Classic」を含む全てのLightroomアプリと「Adobe Camera Raw」で利用可能


「不要物の削除」の実装(希望者が利用可能)


・その名の通り、写真に写り込んだ不要なオブジェクトや反射を削除可能


・Camera Rawで「テクノロジープレビュー」として提供中


・Lightroomへの実装は近日を予定


「フォトライブラリ」の新たな整理ツールの提供(Web版のみ)


・「クリーンアップ」機能を拡充


・重複した写真を探すのが簡単に


・ボヤけた写真やスクリーンショットなどの検出にも対応


テザー撮影機能の改善(Classicアプリのみ)


・「フォーカスポイント選択ツール」を実装し、フォーカス操作が容易に


・ソニー/ニコン/キヤノンの一部カメラで利用可能


アプリのパフォーマンス向上(Classicアプリのみ)


・マスクのブラッシング、切り抜き確度の回転、ホワイトバランスの調整が高速化


・特にマスクの多い写真で効果大


デュアルディスプレイのサポート(デスクトップアプリのみ)


・2画面に適したUI(ユーザーインタフェース)で表示可能


●Photoshop:「ライブ共同作業」をプライベートβとして募集


 画像のレタッチツール「Adobe Photoshop」では、複数人が同時かつリアルタイムに編集を行える「ライブ共同編集」機能のβテストが始まる。


 このβテストは「プライベートβ」となっており、利用を希望するには「承認待ちリスト」への登録が必要となる。このβテストはβ版アプリの他、Web版でも利用可能だ。



    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定