納屋に現れ出産した三毛猫 “家猫レベルゼロ”から甘えてくれるようになるまで 3年の歳月で築いた深い絆

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2025年02月13日 16:20  まいどなニュース

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保護前のすみれちゃん。納屋で出産しました(画像提供:みかんさん)

保護猫との出会い方は、さまざま。譲渡会でお迎えすることもあれば、野良猫を保護して家族に迎え入れることもあるでしょう。

【写真】お迎えした日、ケージの中でちょこんと座るすみれちゃん

三毛猫の女の子「すみれ」ちゃんと、X(ツイッター)ユーザー・みかんさん(@mican0502)もまた5年前に運命的な出会いを果たしました。それは、突然のことだったといいます。

納屋での出会いから保護へ

ある日、飼い主さんの実家にある納屋に、ひとりで現れたすみれちゃん。当時、推定5歳ほどだったといいます。

すみれちゃんは、納屋で3匹の子猫を出産しました。当時、飼い主さんは先住猫と暮らしていたため、すぐに保護することができず、TNR(※)を選択。子猫たちは、それぞれ里親さんのもとへ旅立っていきました。

(※TNRとは、野良猫の避妊去勢手術を行い、元の生息地に戻す取り組みのこと)

翌年、先住猫が虹の橋へ。悲しみに暮れる中、飼い主さんは、すみれちゃんを迎え入れる決心をします。

「すみれには保護するまで待たせてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした」

2021年の夏、ついにすみれちゃんを保護。納屋での野良猫生活から、飼い主さんの家族として新たなスタートを切ったのです。

少しずつ慣れて甘えん坊の家猫に

お迎えした直後、すみれちゃんは新しい環境に興味を持ちながらも、警戒心を抱いていました。

「慣れるまではほとんどケージの中で過ごしていました。家の中を探検したり、私の布団に上がったりするようになったのは、保護から3カ月ほど経ったころです」

その変化を見守る中で、飼い主さんはすみれちゃんが少しずつ家族として馴染んでいく様子を感じ、うれしい気持ちになったといいます。

また、すみれちゃんの性格も少しずつわかってきました。飼い主さんによると、慎重派で怖がり。人間が背後に立つと、すぐに逃げ出してしまうそうです。

「外の過酷な環境で生きてきたからこその知恵なのかもしれません。そして、食いしん坊なんです。外で十分に食べられなかったからなのかなと思っています」

一見、ぽっちゃりとして見える体つきについて、獣医さんからは「筋肉質ですね」と言われたそうです。

「外でたくさん駆け回ったり、獲物を捕って生き延びてきたんだと思います。『頑張って生きていたんだね! えらいね』と、いつも褒めています」

すみれちゃんのことを理解しようと歩み寄る飼い主さんからは、あふれるような愛情を感じます。そして、すみれちゃんもまた飼い主さんに心を開いていったのです。

すみれちゃんへの感謝とこれから

現在、すみれちゃんは8歳(取材時)を迎えました。

最近では甘えてくれることが増え、飼い主さんは愛情が伝わっていると感じているそうです。

「『うちに来てくれてありがとう! 出会えて良かった』と伝えたいです。いつまでも健康で長生きしてほしいと思います」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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