<フィギュアスケート:冬季アジア大会>◇13日◇中国・ハルビン◇男女フリー
【ハルビン(中国)=竹本穂乃加】日本の男女エースが、まさかのダブル銀メダルに終わった。ともにショートプログラム(SP)で首位発進した男子の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)と、女子の坂本花織(24=シスメックス)がフリーで失速。そろって逆転を許して2位だった。
優勝は、ともに韓国。男子はチャ・ジュンファン、女子はキム・チェヨンが制した。22年北京オリンピック(五輪)や世界選手権の銀メダル4個(個人)を持つ鍵山、世界選手権3連覇中の坂本がアジアで想定外の敗戦。ともにミスの原因は自覚しており、前向きだったが、韓国勢にアベックVを許す結果となった。
挑戦した大技4回転ルッツなど、ジャンプの転倒が相次いだ鍵山はフリー168・95点の合計272・76点で2位。日本男子では加納誠、本田武史、宇野昌磨に続く4人目の王座とはならなかった。
鍵山「演技内容に対してめちゃくちゃ悔しい思いが残っているけど、ここで100%を出し切ろうと挑戦できたことが、次の世界選手権(3月、米ボストン)につながっていくと思う」
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坂本も、演技後半の3回転フリップで転ぶなどフリー136・87点の合計211・90点で2位だった。小沢樹里、荒川静香、中野友加里、村上佳菜子に続く日本5人目の女王にはなれなかった。
坂本「優勝を狙っていたので、もちろん悔しいんけど、この失敗がしっかりと次に生かされたらいいなと思います」
男子SP5位と出遅れた佐藤駿(21=エームサービス/明治大)は、フリーも232・10点にとどまって5位だった。女子SP3位の吉田陽菜(木下アカデミー)は合計205・20点で銅メダルを獲得した。
また、SP2位から逆転優勝を遂げたチャは、大会前、自国メディアに「金メダルを取れば兵役免除となるけど、それよりも自分が満足できる試合をしたい」と話していた通りの特例を受けることになりそうだ。
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