2隻で競い合う競漕=和歌山県串本町〔地域〕
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2025年02月14日 17:01 時事通信社

和歌山県串本町で、県の無形民俗文化財に指定されている「水門祭」が行われた。祭りの見どころである「櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)」では、若者らが2隻の船に乗り「やーやー」という声を上げながら、かいで力強くこぎ、水しぶきを上げながらレースを繰り広げた。見物客からは大きな声援が送られた。
水門祭は、誉田別命(ほむだわけのみこと)が船で大島近くの島に立ち寄った際、島民が船で出迎えたという由来に基づく祭り。競漕は、全長10メートルほどの「鳳」と「※(※は隼ヘンに鳥)」の2隻の船にそれぞれ17人が乗り込み、往復約3キロで速さを競った。
勝利した「鳳」のかじ取り役を務めた稲田駿也さん(23)は「風や波が強く、船のかじが取りづらかった。みんなが力を貸してくれて勝てたのでうれしい」と話した。
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