上場地銀、８割増益＝「金利のある世界」で本業改善―２４年４〜１２月期

　上場地方銀行・グループ７３社の２０２４年４〜１２月期決算が１４日、出そろった。連結純利益（一部単体ベース）の合計は前年同期比１８．９％増の９９７１億円で、８割弱の５７社が増益となった。日銀の利上げで「金利のある世界」が本格化。旺盛な資金需要に加え、貸出金利を引き上げる動きも相次ぎ、本業の資金利益が改善した。

　銀行単体の９０行で見ると、７０行が増益・黒字転換。資金利益は７２行で増加し、合計は８．８％増の約２．９兆円だった。「設備資金の他、最近は事業承継絡みの需要も多い」（東京きらぼしフィナンシャルグループ）という。