▲競馬メディアなどで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
◆共同通信杯の注目馬
また新たな騎手の誕生となりましたね。
競馬学校騎手課程41期生の7人。
昨年も模擬レースにお邪魔し、走路騎乗での様子や地上でのトレーニングを見させてもらいましたが、年々、技術力の高さを感じます。特に地上におけるトレーニング方法が素晴らしく、騎手にとって必要となる点を元に作成されたメニューの数々で、バランス力や体幹に長けている印象。また、そんな若手の姿に感化されたベテラン騎手たちが、その手法を取り入れてのトレーニングもしており、いい意味で互いに刺激を受け合い、相乗効果を生んでいるように感じます。
しかしその一方で近年、若手騎手の早期免許返上もあり、時代と共に変化はありつつも、まだまだ特殊な世界ではあるようにも感じ、サークル全体における課題はあるのかな…とも思います。3月にデビューを迎える新規騎手においては無事に、そしてチャンスが訪れることを願います。
さて先週の東京新聞杯ですが、注目していた1頭ブレイディヴェーグが4着。
当日14kg増だったが、個人的には太い印象は受けなかったのですが…。もちろん次走が海外ということもありましたし、スタート&道中タイトな状況もありましたが、それでももう少し弾けて欲しかったところも…。
やはり前半部分でもう少しゆっくりと歩める距離の方がいいように感じる一戦でした。
さて今週は明け3歳馬による重賞・共同通信杯が行われます。
現時点での注目はレッドキングリー。追い切りの内容やレース振りから、折り合い面の課題がないとは言えないですが、東京スポーツ杯2歳S3着の内容と経験値から。
一方、血統背景&手先の軽い走り&新馬戦の内容からポテンシャルの高さを感じるのがネブラディスク。ただ今回はキャリア2戦目においての東京輸送&初の左回り&デビュー戦のパドックにおけるテンションの高さからのワンターン競馬ゆえ、当日のケハイチェックは重要となりそう。
また頭数の少なさと馬体における完成度の高さから魅了されるのがリトルジャイアンツ。斤量57kgの経験&引き続き鞍上が横山典弘騎手という点にも惹かれます。
それでは皆さん、ステキな週末をお過ごしください。ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)