
投資の話は難しいけれど、将来のためにもやってみたいという人は多いでしょう。実際、知識が少なく安易な気持ちで投資を始めて、失敗してしまうケースもあります。そんな投資の失敗と学びを描いた漫画「正反対の女性の投資の話」が、漫画家の横山了一さんによるX(旧Twitter)の投稿で話題を呼んでいます。
主人公は性格が正反対の2人の女性で、一人は投資に詳しく真面目な「レミ」、もう一人は明るい性格ながら貯蓄や節約にはまったく興味がなく遊びに全力で投資する「ミサキ」です。物語は、ミサキがレミに「投資を教えてほしい」と電話するところからスタートします。
面倒見の良いレミは、投資の基本や運用の流れをミサキに教えます。レミがミサキに教えたのは、長期的な目線でゆっくりと資産を増やしていく投資信託でした。しかし、資産が増えるのにどれくらいの時間がかかるのか気になるミサキ。「10年以上持ち続ければ…」というレミの言葉に「そんな長いの?」「アタシそんなの飽きちゃうな」と感じ、結局レミのアドバイスを守らず、相場の上下動が激しい個別株を買ってしまいます。
最初は好調に資産を増加させていくものの、ミサキの購入した株は徐々に値下がりを始めます。そして「今、株を手放せば損失は最小限になる」「けど、今はマイナスだけどプラスに戻るかも…」という葛藤の末、ミサキは株価が暴落を見守り続けて200万円以上の損失を被ることになりました。
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手痛い損失を味わったミサキは、レミから改めて投資を学び始めます。その後ミサキは堅実な投資を始め、レミはようやく安心するのでした。しかし今度はレミのもとに危険が忍び寄ります。一難去ってまた一難で先の展開が読めない同作について、作者の横山さんに詳しく話を聞きました。
−正反対の女性の投資の話ですがモデルはいらっしゃいますか?
この「どちらかの女性が投資で大失敗する話」は、もともとLINEヤフーの担当さんの提案から生まれたものです。モデルはいませんが、ざっくりと優等生と遊び人のイメージで描きました。
−ストーリーを練る工程で何か工夫されていることはありますか?
しっかりと学んだ上で、わかりやすく伝えることを心がけています。「やばい日本史」シリーズなどのお仕事をさせていただいた経験がこの漫画にも活きているかもしれません。
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−横山さん自身は投資などの経験があり、漫画にしているのでしょうか?
私は法人、個人の両方で投資をしています!基本的には投資信託がメインなので、あまり冒険はしませんが、たまに半導体の銘柄などに手を出してみたりします。この経験が今回の漫画に活かされていますね(笑)。
レミとミサキという対照的な2人が織りなす「正反対の女性の投資の話」では、投資初心者が陥りがちな失敗や人間模様がコミカルに描かれています。続きが気になる方はぜひLINEモナリーでチェックしてください。
(海川 まこと/漫画収集家)
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