「切り方に悩んでた」 かなり茂ったナンテンの木→“まさかの方法”ですっきり プロの解説に「今年は上手に切れそう」

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2025年02月15日 22:33  ねとらぼ

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ねとらぼ

かなり茂ったナンテンの木→“まさかの方法”ですっきり

 植物のプロが教える、ナンテンのシンプルな剪定方法が「すごく勉強になります」とYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で10万回以上再生されています。


【画像】まさかの方法


 動画を投稿したのは、草木のお手入れアドバイザーの岩井淳(サントーシャじゅん)さん。YouTubeチャンネル「みどりと共に サントーシャじゅん」では、「植物と共に生きる」をテーマに庭、園芸、自然などに関する情報を発信しています。


 今回は、庭木として人気のあるナンテンのシンプルな剪定方法を教えてくれるようです。


 じゅんさんが説明しながら剪定するのは、地植えから10年以上が経過し、樹高が1.5メートルほどあるナンテンの木です。かなり茂っていて、重い印象になってしまっていますが、できるだけ簡単な方法ですっきりさせていきます。


 こちらの木は、前回かなりの強剪定をしたため今は実が付いていませんが、今回は花と実に配慮し、実がなるような剪定をするとのこと。この方法は、年内いつでも気になったときに行える強度の剪定なのだそうです。


 実際に剪定する前に、まずは剪定のポイントを説明。ナンテンの木の下、株の元の方を見てみるとたくさんの細い枝が集まり、立ち上がっていることが分かります。これがナンテンの特徴であり、この木では約11本の枝が生えていました。


 じゅんさんによると、ナンテンを剪定するときは「枝の数を間引いて減らすこと」がポイントになるとのこと。今回は樹高を下げつつ、枝が伸びてきたときに今くらいの高さをキープしたいことから、太い枝、細すぎる枝を優先的に間引いていきます。


 また、残していく中間サイズの枝についても、同じところに集まっているのではなく、多少ばらけるような配置に持っていくことも大切なポイントになるのだとか。


 さらに、残す枝の本数を奇数にすると自然に見えるとのこと。残す枝の数は株の大きさにもよりますが、バランスを見ながら何本残すか決めるといいそうです。


 そして、ナンテンを剪定するときに一番大切なことは、「地際での間引き剪定を行うこと」なのだといいます。上の方で剪定すると将来花が咲き、実がなる芽が失われてしまい、ナンテンの魅力が半減してしまうそうです。そのため、基本的には地際で間引きを行うことを前提として作業するのだとか。


 剪定のポイントを押さえたら、実際に剪定していきます。離れた場所から木を見るとどこから手をつけるか悩んでしまうので、最初は木の下が見える場所まで入り、太い枝を地際で切っていくといいそうです。


 じゅんさんによると、太い枝は樹高の高い枝であることが多いとのこと。実際に太い枝を2本切ったナンテンの木を見てみると、すでに樹高が下がり、先ほどよりすっきりした印象になっていました。


 また、太い枝は株自体が年代物であることが多く、樹高が高いだけでなく、古い葉が付いていることも多いのだそうです。逆に、中くらいの枝には新しい葉が付いていることが多いため、太い枝を切ると木の新陳代謝を促すこともできるのだとか。


 太い枝の次は、弱くて細い枝を処理します。こちらも太い枝と同じく地際近くで切りつつ、壁などに当たってしまう枝や湾曲している枝を積極的に間引くと、すっきりしていくそうです。


 続いて、“奇数の選択”を行います。ここまでに多くの枝を切り、有力候補の枝だけを残している状態ですが、ここからさらに間引いて全体の雰囲気を仕上げていきます。実は、剪定にこだわったとき、最も面白いポイントはここなのだとか。


 この地点で枝の残りは6本、最終的には3本か5本で仕上げることになります。あまりにも距離が近すぎる枝があればそれを切ってから、残す枝を高いもの、中くらいのもの、低いものという形で全体のバランスを見ながら整えると、自然に仕上がるそうですよ。


 今回は、隣り合っている枝のうち最も背の高い枝を残すことに決め、1本切ってから全体のバランスをチェック。最終的に3本で仕上げることに決め、少し低くて雰囲気のいい枝を残して2本の枝を切ったところ、いい感じのバランスになりました。


 枝を切り終えたら、最後の仕上げを行います。下の方に葉がある場合は付け根から切ってすっきりさせてあげると、さらにいい感じに仕上がるとのこと。また、全体のバランスを見て、横に出すぎている葉があればこちらも切っていいそうです。


 うっそうとしていたナンテンの木は、向こうが透けて見えるほどすっきりして、さらに実も楽しめる状態に仕上がりました。ポイントを押さえて実践すれば、自分でも上手に剪定ができそうな気がしてきますね。


 プロによるナンテンの剪定解説に、コメント欄には「すごく分かりやすかったです、今年は上手に切れそうです」「切り方に悩んでいました」「すごく勉強になります。奇数で残す! まさかの3本残し! 思い切りも必要ですね、仕上がりすごくカッコよくなってビックリです!」といった声が寄せられています。


 じゅんさんは、ナンテンの他にもさまざまな植物をお手入れする方法をYouTubeチャンネル「みどりと共に サントーシャじゅん」で公開中です。


動画提供:YouTubeチャンネル「みどりと共に サントーシャじゅん」



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