これはすごい……! 「東京ドーム」周辺の様子を“年代別”に比較→“約70年間”の激変に思わず仰天

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2025年02月16日 12:03  ねとらぼ

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ねとらぼ

“約70年間”の変遷を見ていきます

 国土地理院のWebサイト「地理院地図」では、ある場所の上空からの景色を年代別に見ることができます。今回は、東京ドームの上空写真を、昭和前期から2000年代まで約70年にわたって見比べてみました。


【画像】「東京ドーム」周辺の変遷


●1936〜1942年


 この地には、江戸時代、水戸徳川家の屋敷と庭園がありました。庭園の名は「後楽園」。東京ドームの最寄り駅の1つ「後楽園駅」の由来となった場所です。明治時代、屋敷の部分は陸軍の軍事工場になったのですが、昭和に入って工場が福岡に移転。大きな空き地ができました。


 この空き地は民間に払い下げられ、1937年に“後楽園球場(正式名は「後楽園スタヂアム」)”が誕生しました。なお、写真にはまだ球場が写っていないため、1936〜1942年のなかでも早い時期に撮影されたものと思われます。


●1945〜1950年


 1945〜1950年の写真には、後楽園球場が写っています。第二次世界大戦末期は球場で野菜が育てられたり機関砲・高射砲が設置されたりしましたが、戦争が終わるとすぐに野球の試合が再開されました。


●1961〜1969年


 後楽園球場の隣に、別の競技場が見えます。これは、東京都内初の競輪場「後楽園競輪場」です。このころにはレジャースポットとしての開発が進み、よく見ると遊園地やスケート場の設備も写りこんでいます。


●1984〜1986年


 競輪場がプールになっています。ここには、ゴルフの練習場もありました。


●1987〜1990年


 ついに東京ドームがお目見え。造られた場所は、旧競輪場の位置です。後楽園球場も解体され、敷地は遊園地になりました。


●2009年


 このころには、ほぼ現在の東京ドームシティの姿になりました。ドームの右下に長い影を作っているのは「東京ドームホテル」、同じく右上に広がるのは融合商業施設「ラクーア(LaQua)」です。


 さらに、2023年には、東京ドームシティの大規模リニューアルが発表されました。都心の一大レジャースポットは、まだまだ進化を続けていきます。


●参考文献


・地理院地図(電子国土Web)


・東京ドームシティ「東京ドームの歴史(〜2005年)」


・東京ドームシティ「東京ドームシティマップ」


・三井住友トラスト不動産「戦前期までの『後楽園』」


・三井住友トラスト不動産「レジャー・スポーツエリアとなった後楽園」


●文:近藤仁美(こんどう・ひとみ)


クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。株式会社凰プランニング代表取締役。これまでに、『高校生クイズ』『せっかち勉強』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどにクイズ・雑学を提供する。国際賞「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に、『クイズ作家のすごい思考法』『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』などがある。



このニュースに関するつぶやき

  • 後楽園の今は、梅が咲いて綺麗な時期でしょうね���ꤤ
    • イイネ!3
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