刺した男を閉鎖病棟に=元院長ら、逮捕妨げる狙いか―患者間殺人隠蔽・青森県警

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2025年02月16日 18:01  時事通信社

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時事通信社

みちのく記念病院=14日、青森県八戸市
 青森県八戸市のみちのく記念病院で、入院中だった高橋生悦さん=当時(73)=が同室の男(59)に殺害された事件を巡り、犯人隠避容疑で逮捕された元院長石山隆(61)、弟で主治医だった哲(60)両容疑者が事件後、男を閉鎖病棟に医療保護入院させていたことが16日、県警への取材で分かった。県警は、男の逮捕を妨害する狙いがあったとみて調べている。

 両容疑者は2023年3月、高橋さんが男に殺害されたと知りながら、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を遺族に交付するなどして隠蔽(いんぺい)した疑いで逮捕された。

 医療保護入院は、医療や保護を理由に精神障害者の入院が必要なとき、厚生労働相が指定する「精神保健指定医」の診察と家族の同意があれば、強制入院させられる制度。哲容疑者は精神保健指定医だった。

 県警などによると、男はアルコール依存症などの治療のため入院していたが、事件後に閉鎖病棟へ移された。精神保健福祉法では、所在不明などの理由で家族の同意が得られなくても、市町村長の同意があれば医療保護入院させることができる。

 事件は23年3月12日深夜に発生。高橋さんは男に歯ブラシで顔を刺されるなどして死亡したが、病院側は遺族に「転んだ」などと説明し、警察に届け出ていなかった。男はその後、殺人容疑で逮捕され、昨年7月に懲役17年が確定した。 

このニュースに関するつぶやき

  • この事件、死亡診断書を書いて署名した医師は当時入院患者としていた医師でしかも認知症の疑いがあったり、背景がよく分からん事件。経営難で患者が減る事を恐れ隠蔽したのかな?
    • イイネ!36
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