いよいよAIが実務ベースで仕事をサポートしてくれる時代が到来した AIが花盛りだ。必ずと言っていいほど毎日どこかでAIの話を見聞きする。昨年は、AI-PC元年とも言われた。ただ、我々の生活や仕事に具体的にどう役立つのかイマイチはっきりしない。各方面の「偉い人」に訊いて回ったりもしたが、どれもぼんやりとしたものばかり。なかなか明確なイメージは得られなかった。しかし、先日大阪で開かれた「dynabook Days 2025」のセミナーで、かなり具体的な活用事例を知ることができた。
セミナーでは、イベント開催の案内文書作成でWord、製品キャンペーンのプレゼン資料作成でPowerpoint、自社製品の販売動向分析でExcelといったかたちで、AIを活用した作業例が示された。例えばWordのCopilotに対し文字を書き込んで指示。「2025年2月13日に、大阪梅田のウエスティンホテルで開催される『dynabook Days 2025 大阪』の案内を作成する。対象は企業のお客様。挨拶からはじめて、イベント概要、申し込み方法、問い合わせ先を載せてほしい」という具合だ。すると、大きな文字でタイトルを「dynabook Days 2025 大阪の案内」とした後、拝啓から始まる案内文、開催概要の箇条書きなどが続くWord文書が自動的に作られた。案内文が少々硬すぎるなら、その部分を範囲指定してもう少し砕けた感じに、と指示すると、今度は「こんにちは!……」から始まるフレンドリーな文書に書き換えてくれる。ほぼ一瞬の出来事だ。そのほか、Powerpointでは「新大学生向け dynabook X8の紹介」を作らせたり、Excelでは、ノートPCの市場規模とDynabookの出荷台数の時系列変化を並べて分析させる、といったデモも披露された。