スタッド・ランス、11戦未勝利と苦境が続く…伊東純也＆中村敬斗は先発、関根大輝も途中出場

　リーグ・アン第22節が16日に行われ、スタッド・ランスとアンジェが対戦した。

　関根大輝、伊東純也、中村敬斗と3人の日本人選手が所属するスタッド・ランスは、ここまで21試合を消化し5勝7分9敗の14位に低迷。昨年11月に行われた第11節ル・アーヴル戦後は10試合勝利がなく、直近ではリヨンに大敗するなど苦境に陥っている。浮上のきっかけを掴みたい今節は13位アンジェをホームに迎える一戦。ここまで4ゴール3アシストの伊東と、8ゴール1アシストの中村は揃って先発出場。今冬に加入した関根はベンチからのスタートとなった。

　右ウイング（WG）の伊東と最前列に入った中村は、9分にコンビネーションからチャンスを創出。伊東がボックス手前中央で斜め後方からのボールを引き出し、胸で落としたところを中村がダイレクトボレーで合わせたが、枠を捉えることができない。23分には右サイドの深い位置でロングボールを収めた伊東がカットインして、ボックス内右へ走り込む中村へスルーパス。中村はゴール前へグラウンダーで折り返したが、味方に合わせることはできなかった。

　スタッド・ランスはボール保持率でアンジェを上回るが、アンジェの守備を崩し切れない展開が続く。伊東と中村は良い距離感でプレーしながら何度かチャンスに絡むが、得点を奪うまでには至らない。すると45＋1分、ファリド・エル・メラリがボックス手前中央からのFKを直接叩き込み、受け身に回る時間が続いていたアンジェが先制に成功した。

　1点ビハインドで前半を終えたスタッド・ランスは後半開始と同時に3枚替えを敢行し、関根も右サイドバック（SB）として途中出場。伊東の外側を駆け上がってクロスを上げるなど、積極的な入りを見せる。57分には伊東が中村とのワンツーでボックス内へ侵入し、こぼれ球を関根が拾ってクロスを上げたが、得点には至らなかった。

　61分、ママドゥ・ディアホンがボックス内で倒されスタッド・ランスがPKを獲得するも、ウマル・ディアキテのキックは枠外へ。大きなチャンスを逃すと、70分には中村がボックス手前中央から強烈なミドルシュートを放ったが、コースに飛ばすことはできなかった。その後もカウンターからのピンチを何とか凌ぎ、攻勢を強めたが最後までネットを揺らすことはできず。試合は0−1で終了し、スタッド・ランスは11戦未勝利となった。

　次節、スタッド・ランスは21日にレンヌと、アンジェは22日にサンテティエンヌといずれもアウェイで対戦する。

【スコア】
スタッド・ランス　0−1　アンジェ

【得点者】
0−1　45＋1分　ファリド・エル・メラリ（アンジェ）