量子コンピュータ、ビジネスでどう使う? 56のユースケースをまとめた資料を、NEDOが無料公開

0

2025年02月17日 12:21  ITmedia NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia NEWS

量子コンピュータのビジネス活用事例を紹介する資料をNEDOが公開(画像は資料より、以下同)

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2月17日、量子コンピュータのビジネス活用事例を紹介する資料を公開した。国内企業を中心に56のユースケースを掲載。各事例についてビジネス上の利点などを整理・分析し、量子コンピュータのビジネス活用に関する情報をまとめている。


【その他の画像】


 事例は、産業分野として「製造分野」「交通分野」「エネルギー分野」「創薬・医療分野」「金融分野」、技術分野として「CAE分野」(物理現象についてコンピュータ上で計算・シミュレーションなどをする分野)「AI分野」「セキュリティ分野」に分類した。各事例では、ビジネス上の利点に加え、サプライチェーンとの対応関係や他事例と共通する課題、今後の展望などを整理・分析している。


 NEDOは、2025年は国際連合総会が量子物理学誕生100周年を記念して定めた「国際量子科学技術年」に当たり、量子コンピュータに注目が集まる一方、「国内で量子コンピュータを利活用している先進ユーザー企業の取り組み事例は、まだ十分に知られていない」と指摘している。今回の資料公開により、国内の量子コンピュータ研究およびビジネスでの利活用を活性化するねらいだ。


 NEDOは3月6日、公開した事例集を紹介するイベント「NEDO 量子コンピューティングシンポジウム 〜最先端のユースケースで知る、量子ビジネスの未来〜」の開催を予定している。場所は、Deloitte Tohmatsu Innovation Park(東京都千代田区丸の内)。オンラインでの参加も可能で、定員は対面100人、オンライン500人。参加にはWebフォームからの事前予約が必要。



    ニュース設定