iOS 18.2では主に「Apple intelligence」関連の機能が追加されているが、それ以外にも、いくつかの新機能が追加されているので見逃さずに把握しておきたい。
今回は「(1)ブックマークなどのブラウザデータを、他のブラウザに読み込ませるために「.html」を含むZipファイルで出力する方法」「(2)あまり説明のない「HTTPS by default」のオン・オフ切り替え場所」──の2点をチェックしていこう。
(1)ブラウズデータの書き出し・読み込み
iOS 18.2では、ブックマックしているサイトや履歴などに関するデータ(.html形式のファイル)を書き出したり、読み込んだりできるようになった。例えば、Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、競合のブラウザへの移行、あるいは競合からの移行の際などに活用できる。
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手順は、「設定」アプリで最下部の「アプリ」を選択し、「Safari」の画面を開いたら、「履歴とWEBサイトデータ」の欄にある「読み込む」または「書き出す」を用途に応じて選択する。後は画面指示に従って操作すればOKだ。
●(2)HTTPS by defaultを有効化する
iOSのアップデート時の画面で確認できる「このアップデートについて」という詳細の説明書きによると、Safariに関して、「“HTTPS優先”にすると、HTTPSを使用できる場合は常にURLがHTTPSに切り替わります。」との一文があった。
これについては、筆者が探した範囲では「HTTPS優先」なるボタンは見当たらなかった。資料が乏しいので詳細が悩ましい部分ではあるが、関連するであろう2点の変更を確認できたので紹介しておく。
1つは、ユーザーガイドにも公開されている「iPhoneでHTTPを使用しているWebサイトを閲覧したときに警告を表示する」という機能の追加だ。
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従来も設定画面に「詐欺Webサイトの警告」というスイッチはあったが、iOS 18.2では新たに「接続が安全ではないときに警告」というスイッチが追加されている。これが有効になっていると、暗号化された通信ができるHTTPSのサイトではなく、HTTPを使用しているWebサイトを開いたときに「この接続は安全ではありません」との表示が確認できた。要するに競合のChromeでいうところの「HTTPSファーストモード」に近いようだ。
もう1つは設定画面の「詳細」から「機能フラグ」(試験的な機能のオン・オフを切り替えられる画面)を選ぶと、膨大な選択肢のなかにひっそりと「HTTPS-by-default(HTTPS-First)」というスイッチが新設されていたことだ。訳せば「HTTPS優先」なのでおそらく、同機能を有効にするとHTTPSへの切り替えが試みられるのだろう。……が、いくつかhttpのサイトを開いてみても、実際の挙動は確認できなかった。この辺りは検証不足かつ筆者の手には余る部分でもあるので、知識ある方々による解説を待ちたいところである。
ちなみに、アップデート内容としては、スタートページの背景画像の設定についても言及があったが、こちらは適用されるデフォルトの画像が1つ増えていただけだ。写真を適用する操作などは、従来バージョンからも実行できた操作なので、本稿では解説を割愛する。また、対応機種ではダウンロード状況がDinamic Islandに表示されるようになった、という変化も重要度が低いと思われるので割愛する。
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