オサスナ戦で退場となったベリンガム [写真]=Getty Images レアル・マドリードに所属するイングランド代表MFジュード・ベリンガムに、複数試合の出場停止処分が科される可能性があるようだ。17日、スペイン紙『アス』が伝えている。
ベリンガムは現地時間15日に行われたラ・リーガ第24節オサスナ戦に先発出場。1点リードで迎えた39分、プレーとは直接関係ないところでムヌエラ・モンテーロ主審にレッドカードを提示されて一発退場に。数的不利となったレアル・マドリードは58分にPKから同点弾を許し、試合は1−1のドローに終わった。
『マルカ』などの現地紙が報じたところによると、ベリンガムは試合中に英語のスラングで怒りや不満を表す言葉として使用されることが多い「ファック・オフ」と発言した模様。これをモンテーロ主審が相手を侮辱する際に使われる「ファック・ユー」と聞き間違えた可能性が指摘されているが、いずれにしてもベリンガムの発言に対してレッドカードが提示されたことが明らかになっている。
今回の報道によると、ベリンガムのがモンテーロ主審を侮辱したと認定された場合には、最大で12試合の出場停止処分を科される可能性があるという。スペインサッカー連盟(RFEF)の懲戒規定第94条では「主審、副審、第4審判、監督、またはスポーツ関係者を侮辱、攻撃、あるいは攻撃的な言葉や態度で話しかけた場合には4試合から12試合の出場停止となる」と定められており、今回のケースについてもこの条文に基づき処分が下される見込みと報じられている。
仮に4試合出場停止となった場合には、ラ・リーガのジローナ戦、ベティス戦、ラージョ・バジェカーノ戦に加え、レアル・ソシエダとのコパ・デル・レイ(国王杯)準決勝ファーストレグを欠場することに。また、処分が12試合となった場合には、追加でリーグ戦6試合以上とコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグおよび決勝戦(進出した場合)に出場することが不可能となる。
なお、ベリンガムは当該の発言について「誤解によるミスだったことは明らかだ。僕はすべてをよく覚えているし、ビデオと報告書に書かれた内容は一致していない。何を言ったかを詳しくは言いたくないが、それは『オー・マイ・ゴッド』のような表現だ」と強調しつつ、次のように言葉を続けている。
「映像が検証され、起きたことが審判の報告書に書かれていることではないと確認されることを願っている。映像は明らかな証拠だから、連盟がそれを考慮してくれることを期待している。もちろん、結果を変えることはできないが、検証すれば何らかの変化があると願っている」
【ハイライト動画】レアルはベリンガムの退場も響きオサスナとドロー