得点を挙げた南野拓実 [写真]=Getty Images チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグが18日に行われ、ベンフィカとモナコが対戦した。
リーグフェーズで4勝1分3敗を記録し、勝ち点「13」の17位でプレーオフに進んだモナコ。ファーストレグではホームでベンフィカに0−1と敗れており、ビハインドを背負った状況でアウェイでのセカンドレグへ臨む。第1戦では敗れたものの、その後に行われたリーグ戦ではナントから7−1の大勝。良い流れで第2戦を迎えており、同試合で得点を挙げた日本代表MF南野拓実は公式戦2試合連続の先発出場を飾っている。
ゲームは22分にベンフィカがスコアを動かす。モナコのウィルフリード・シンゴが自陣でこぼれ球を回収し、味方へと縦パスを出す。だが、リターンを受けた直後にボールをロストしてしまい、ベンフィカのショートカウンターが炸裂。ボックス内左に侵入したヴァンゲリス・パヴリディスのクロスをケレム・アクトゥルコールが合わせ、ホームチームが先制に成功した。
一方のモナコも32分に南野が結果を残す。ベンフィカのスローインからプレーが再開されると、相手のパスをカットしたクリスチャン・マウィッサがハーフライン付近でクリア。ブレール・エンボロがペナルティエリア内で体を張りながらキープし、スイッチする形で南野がボールを引き取る。スピードに乗った状態で右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートはGKの左足を弾いてゴールイン。貴重な同点弾をマークした。
さらに51分、またもモナコがベンフィカのネットを揺らす。敵陣左サイドでスローインを得ると、相手を揺さぶるように右サイドへと展開。テンポの良いパス交換でプレスを打開し、マグネス・アクリウシェがボックス内に切り込みながらグラウンダーの折り返しを入れる。手前のエンボロがスルーを選択し、2枚目の位置で待つエリース・ベン・セギルが反応。ワンタッチで狙ったシュートがゴールに吸い込まれ、2戦合計スコアで振り出しに戻した。
そんななか、終盤に入って両チームが続けてスコアを動かす。72分にモナコのボックス内でフレデリク・アウルスネスがティロ・ケーラーと接触。右足を蹴られる形で転倒し、主審はベンフィカにPKを与える。キッカーを務めたパヴリディスが確実に決め切り、再度モナコを突き放した。対するアウェイチームも5分後、相手のクリアミスを拾ったジョージ・イレニヘナがマーカーとのコンタクトを制して最終ラインを突破。自らフィニッシュまで持ち込み、チームの3点目を記録する。
それでも84分にはアルバロ・カレーラスのクロスにオルクン・コクチュが反応。ベンフィカがトータルスコアでリードを奪った。直後の87分に南野は交代。結局、そのまま試合は3−3で終了し、2戦合計4−3でベンフィカが勝ち抜きを決めた。ラウンド16・ファーストレグは来月4日か5日のいずれかに行われる。
【スコア】
ベンフィカ 3−3(2戦合計:4−3) モナコ
【得点者】
1−0 22分 ケレム・アクトゥルコール(ベンフィカ)
1−1 32分 南野拓実(モナコ)
1−2 51分 エリース・ベン・セギル(モナコ)
2−2 76分 ヴァンゲリス・パヴリディス(PK/ベンフィカ)
2−3 81分 ジョージ・イレニヘナ(モナコ)
3−3 84分 オルクン・コクチュ(PK/ベンフィカ)