主に戦前・戦中に刊行されていた「国際経済週報」(左)と「同盟世界週報」(新聞通信調査会提供) 公益財団法人「新聞通信調査会」(西沢豊理事長)は19日、主に戦前・戦中に刊行されていた週刊経済誌「国際経済週報」(1943年に「同盟世界週報」に改題)をデジタル化し、ホームページで公開した。同会の担当者は「時代の雰囲気が分かる貴重な資料だ」と話している。
公開されたのは、28年1月〜45年10月に発行された約900冊分で、海外の経済関連記事や相場、論文などが掲載されている。時代を反映して次第に戦時色を帯び、米英批判など戦中の好戦的な論調がうかがえるという。
国際経済週報は、後の時事通信社と共同通信社につながりのある国際通信社が18年に創刊したとされ、その後に新聞聯合社、同盟通信社が発行を引き継いだ。45年の終戦で同社が解散すると、時事通信社が事業を継承し、2007年まで「世界週報」として発行した。