神奈川県川崎市は18日、株式会社メルカリが提供するサービス「メルカリShops」を活用し、市の不用物品の売却を開始しました。
大型の書棚やデスクなど、市の本庁舎の移転にともない不用になった庁内物品が、多数出品されています。
2023年6月に竣工した新本庁舎への移転などにともない、不用になった物品のうち、まだ使用できるものを「メルカリShops」に出品開始したと発表した川崎市。
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物品を必要としている方に渡すことで、処分費用の削減やリユースの推進、循環型社会の実現の取り組みを推進する狙いがあるとのこと。また、売上金については「市の貴重な財源として活用させていただきます」としています。
市の「メルカリShops」をのぞいてみると、19日午前11時時点では事務机やソファ、座椅子など大型什器を中心に約60点が出品中。
MOディスクやパイプ式ファイルなど、小型の物品は18日時点ですでに多くが売り切れとなっており、注目度の高さがうかがえます。
ソファやロッカー、書棚といった大型什器は、数点売り切れになっているのみで、ほとんどがまだ残っています。
筆者が個人的に気になっているのは3200円で売り出されている、大型のオープン書庫。幅90センチ、奥行き45センチ、高さ200センチの書庫は、サイズだけを見るなら数万円クラスの書棚と遜色ありません。
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そのほか座椅子8脚のセットや、ソファとテーブルをまとめた応接セット、広々とした両袖机なども売り出されています。多くは企業・団体向けかと思いますが、ご家庭によってはギリギリ使用できるかもしれません。
物品は、出品にあたって専門的なクリーニングこそされていないものの、簡易的な汚れ落としは行われているとのこと。気にならない人であれば、引き取ったその日から使用できそうです。
なお、現在出品されている大型什器はいずれも配送対応をしておらず、現地取引のみとなっている点に注意が必要です。
物品の受取場所は、上述のオープン書庫の場合、川崎市役所第4庁舎の3〜4階が指定されており、現地から駐車場等への運搬・車への積込みはいずれも購入者対応になっています。引き取りに行く際は相応の人員を事前に確保しておくことを、お忘れなく。
また、梱包もされていないため、運搬時に必要な資材等は、引き取り手側で用意する必要があります。
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現物引取の場合は、その場で物品を検品することも可能。「引取時での現物確認によるキャンセルには対応します」としており、その場での返品も受け付けています。
取り扱っている物品や、購入・引き取り方法の詳細は、川崎市の公式「メルカリShops」にて確認してください。
開設日時点では大型什器中心の出品となっていますが、今後も物品は増えていき、電話機やファイルなど450点が出品される予定とのこと。今はまだ欲しいものがない、という人でも、ゆくゆくは掘り出し物が見つかるかも知れません。
不用になった物品がインターネットを通じて必要な人に格安で届き、かつちょっとした市の財源にもなる。これは双方ともにメリットのある素敵な取り組みではないでしょうか。
「メルカリShops」は自治体も出店できるサービスですが、このうち不要になった物品販売を行っている自治体は40(2025年2月18日時点)にとどまっています。こうした取り組みが、全国各地の自治体に広がっていくことを願います
<参考・引用>
川崎市公式サイト
川崎市:庁内不用物品の売払いは政令指定都市初!川崎市「メルカリShops」を開設し、庁内物品をリユースします!
メルカリ:自治体による「メルカリShops」販売のショップ一覧(2025年2月18日現在)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025021906.html
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