警視庁本部=東京都千代田区 転売目的を隠し、中国人留学生らに米アップル製パソコンを学生割引価格で購入させたとして、警視庁暴力団対策課は19日までに、詐欺容疑で、パソコン機器販売会社「帝進」(東京都豊島区)社長の趙志成容疑者(35)=板橋区中丸町=を逮捕した。容疑を否認しているという。
同課は、ノートパソコン「MacBook(マックブック)」など約700点(計約1億3000万円相当)を学生割引で定価より計約1000万円安く購入させていたとみている。
同課によると、同容疑者は、中国籍で準暴力団「チャイニーズドラゴン」関係者の女(51)=詐欺罪で起訴=に帝進名義のクレジットカード複数枚を渡し、留学生らにマックブックなどを購入させていた。購入した製品はその日のうちに帝進に持ち込ませており、国内の別会社を通じ、海外に転売された疑いがあるという。
逮捕容疑は2024年5月14日、銀座と渋谷のアップルストアで転売目的を隠し、マックブック18点(販売価格計574万4400円相当)を学生割引価格で購入させた疑い。