長崎大学病院は早期食道がんが見つかった患者が3年半、無治療のままだった医療事故が起きていたことを明らかにしました。
長崎大学病院によりますと、患者は長崎市に住む70代の男性で、4年前、耳鼻咽喉科で下咽頭がんと診断されたあと、重複がん検査で早期の食道がんが見つかりました。
複数人の医師による協議で、下咽頭がんの治療後、速やかに食道がんの治療に入る方針が確認されましたが、患者への告知と食道がん担当の消化器内科への連絡は行われず、3年半にわたって無治療のままだったということです。
当時の担当医はおととし退職していて、去年10月、外来の担当医が無治療に気づき、医療事故が発覚。食道がんは病変が拡大していたものの、進行度は変わっておらず、病院は患者に謝罪し、今後の治療方針の相談を行ったということです。
病院は再発防止策として、4月以降、電子カルテを確認する職員を増やし、検査所見が診療につながっているか確認するとしています。
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