「1900円で売ることも考えたが、それでは他社に追い付かれてしまう。1500円なら他社がどう逆立ちしてもまねできないと考えた」――ワークマンの土屋哲雄専務は2月20日に開かれた発表会で、新商品「万能パンツ」の価格への自信をこう語った。
【画像8枚】「万能パンツ」(1500円)の見た目。ビジネスシーンから軽作業まで対応するデザインにしたという
ワークマンは女性向けに特化していたブランド「#ワークマン女子」を「Workman colors」に段階的に改装し、男性向けベーシックアイテムや子ども向けアイテムに注力する。ワークマンが得意としてきた機能性は重視しつつ、トレンドを捉えた低価格の商品ラインアップを充実させるという。
#ワークマン女子はこれまでターゲットとしていなかった女性客を取り込むことについては「絶大な効果」(同社)があったというが、代わりに男性客を遠ざけてしまっていた。Workman colorsに改装するにあたって、ベーシックな男性普段着市場に本格的に参入し、女性/男性製品の品ぞろえの比率もほぼ1:1にするという。
●「名前を変えただけ」で売り上げ増加
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実験店として、先行して店名を変えた「Workman colorsイグジットメルサ銀座店」では、名前を変えただけで男性客が10%増えたという。
土屋専務は店名がこれまでも変わってきたことについて「外からは“迷走”と映るかもしれないが、“進化”である」として、店名が変わるごとに業態および商品力が強靭化してきたことを強調した。
商品力の進化の象徴として、同日発表した新商品が「万能パンツ」「万能ジャケット」だ。価格はどちらも1500円。ビジネスシーンでもカジュアルでも着ていける“万能性”を銘打ったシルエットが特徴だ。素材はウールライクとコットンライクの2種類を用意し、今後の主力商品として位置付ける。
長年専門的な作業服を扱ってきたワークマン。ブランドイメージも“万能化”させられるか。
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