プレミアリーグ注目5クラブの最新布陣 リバプールの独走、三笘薫の活躍は続くか?

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2025年02月21日 07:31  webスポルティーバ

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 日本のサッカーファンからも大きな注目が集まっている、今季のイングランド・プレミアリーグ。シーズン後半戦に入ったところで、首位のリバプール、追いかけるアーセナル、三笘薫の活躍から目が離せないブライトンなど、5クラブの最新主要フォーメーションを紹介する。

前編「レアル・マドリード、バルセロナなど必見5クラブの最新布陣」>>

リバプール

【4―2−1−3】
FW:コーディ・ガクポ(ディオゴ・ジョタ)、ルベン・ディアス(ダルウィン・ヌニェス)、モハメド・サラー(フェデリコ・キエーザ) 
MF:ドミニク・ソボスライ(ハーベイ・エリオット)、アレクシス・マック・アリスター(カーティス・ジョーンズ)、ライアン・フラーフェンベルフ(遠藤航) 
DF:アンドリュー・ロバートソン(コスタス・ツィミカス)、フィルジル・ファン・ダイク(ジョー・ゴメス)、イブラヒマ・コナテ(ジャレル・クアンサー)、トレント・アレクサンダー=アーノルド(コナー・ブラッドリー) 
GK:アリソン・ベッカー(カオイムヒン・ケレハー)

 アルネ・スロット新監督が統率する新生リバプールの快進撃が続いている。プレミアリーグはおろか、オランダ国外初挑戦にもかかわらず、この46歳のオランダ人指揮官はトップレベルの舞台でも優れた手腕を、遺憾なく発揮している。

 プレミアリーグでは今季のダークホース、ノッティンガム・フォレストに黒星を喫しただけで、序盤から首位を快走。チャンピオンズリーグ(CL)ではミランやレバークーゼン、レアル・マドリードら強豪とのカードが組まれたなか、7連勝を遂げて16強入りを決めた。特筆すべきは、ほぼすべての選手がトップコンディションを保っており、ケガ人が続出している他クラブのライバルとの大きな違いとなっている。

 ただし、リーグカップでは決勝に進出したものの、FAカップでは4回戦で2部の下位チーム、プリマス・アーガイルに不覚を取った。遠藤航は国内カップ戦でCBを試されたりもしているが、重要な一戦ではなかなか出番が回ってこない。

 この絶好調のスカッドに上積みを求める必要はなく、冬のマーケットでは静観。ポスト・クロップの初年度に、とてつもない偉業が達成される可能性はある。

アーセナル

【4−1−2−3】
FW:カブリエウ・マルティネッリ(ラヒーム・スターリング)、レアンドロ・トロサール、イーサン・ヌワネリ(ブカヨ・サカ) 
MF:デクラン・ライス(ミケル・メリーノ)、マルティン・ウーデゴール、トーマス・パーティ(ジョルジーニョ) 
DF:マイルズ・ルイス=スケリー(オレクサンドル・ジンチェンコ)、ガブリエウ・マガリャンイス(リッカルド・カラフィオーリ)、ウィリアン・サリバ(ヤクブ・キヴィオル)、ユリエン・ティンバー(ベン・ホワイト) 
GK:ダビド・ラヤ(ネト)

 2シーズン連続で2位に終わったアーセナルは、今季こそ悲願のビッグタイトルを狙っているが、プレミアリーグでは絶好調のリバプールを追う展開に。9月中旬に主将のマルティン・ウーデゴールがケガで戦列を離れると勝ち点を取りこぼし、あらためて替えの利かない存在であることが浮き彫りになった。

 国内のふたつのカップ戦ではすでに敗退したが、これでふたつの至高の大会(リーグ&CL)に集中できると考えれば、それも悪くないところ。ただし、冬の移籍市場でストライカーの獲得に動きながら叶わず、その後にカイ・ハヴァーツが今季絶望の重傷に見舞われたのは、大きな誤算だろう。右ウイングのブカヨ・サカは4月に復帰する予定だが、センターフォワードのガブリエウ・ジェズスも、シーズンを棒に振りそうな大ケガを負っている。

 現状、前線中央を務められるのはレアンドロ・トロサールくらいしかいないが、2月15日のレスター戦では後半にMFミケル・メリーノがフォワードとして投入され、2ゴールを挙げて勝利の立役者に。本来はセントラルMFだが、大柄でヘディングにも強いこのスペイン代表が、苦しい攻撃陣を助けることになるか。3月に18歳になるアタッカー、イーサン・ヌワネリにも期待したい。

 なお10月の復帰戦で、再び重傷を負った冨安健洋はヒザの手術を報告。復帰時期は定まっていない。

マンチェスター・シティ

【4−1−2−3】
FW:ジャック・グリーリッシュ(ジェレミー・ドク)、アーリング・ハーランド(オマル・マルムシュ)、サヴィーニョ(フィル・フォーデン) 
MF:イルカイ・ギュンドアン(ジェームズ・マカティー)、ベルナルド・シウバ(ケビン・デ・ブライネ)、マテオ・コバチッチ(ニコ・ゴンサレス) 
DF:ヨシュコ・グバルディオル(ナタン・アケー)、ルベン・ディアス(マヌエル・アカンジ)、ジョン・ストーンズ(アブドゥコディル・フサノフ)(ヴィトール・レイス)、リコ・ルイス(マテウス・ヌネス) 
GK:エデルソン(シュテファン・オルテガ)

 昨季に史上初のプレミアリーグ4連覇を遂げた絶対王者が、よもやの大スランプに陥っている。10月末のリーグカップ4回戦のトッテナム戦から公式戦5連敗を喫すと、そこから12月26日のエバートン戦まで、1勝3分9敗の戦績に。そこから一旦は立ち直ったようにも見えたが、直近のプレミアリーグではアーセナルに1−5と大敗し、FAカップ4回戦では3部のレイトン・オリエントに、先制された後に2−1となんとか逆転勝利を収めている。

 こうした状況から、過去2シーズンは即戦力を獲得しなかった冬の移籍市場で、今回ばかりは積極的に動き、オマル・マルムシュ(フランクフルト)、ニコ・ゴンサレス(ポルト)、アブドゥコディル・フサノフ(ランス)、ヴィトール・レイス(パルメイラス)らを迎え入れた。

 負傷離脱中の大黒柱ロドリの今季中の復帰が微妙と見られるなか、代役候補のニコ・ゴンサレスに期待がかかる。推定移籍金7000万ユーロ(約110億円)で引き抜かれたマルムシュは、左ウイングで先発したニューカッスル戦でハットトリックを遂げ、新たな起爆剤になれそうな予感も。

ブライトン

【4−2−3−1】
FW:ダニー・ウェルベック(ジョアン・ペドロ) 
MF:三笘薫(サイモン・アディングラ)、ジョルジニオ・ルター(マット・オライリー)、ヤンクバ・ミンテ(ブラジャン・グルダ) 
MF:ジャック・ヒンシェルウッド(ディエゴ・ゴメス)、カルロス・バレバ(ヤシン・アヤリ) 
DF:タリク・ランプテイ(ペルビス・エストゥピニャン)、ルイス・ダンク(エイラン・カシン)、ヤンポール・ファン・ヘッケ(アダム・ウェブスター)、ヨエル・フェルトマン 
GK:バート・フェルブルッヘン(ジェイソン・スティール)

 プレミアリーグ史上最年少指揮官ファビアン・ヒュルツェラー新監督(2月26日に32歳)のもと開幕2連勝を飾り、トッテナムやニューカッスル、マンチェスター・シティに勝利を収めるなど、序盤は好調を維持。だが第13節から8試合にわたって勝利に見放され(6分2敗)、直近のリーグ戦ではノッティンガムに0−7と大敗した。

 不安定なチームを助けるべく、フロントは夏と同様に冬のマーケットでも積極的に動き、ディエゴ・ゴメス(インテル・マイアミ)、エイラン・カシン(ダービー)を迎え、逆に新監督のもとで出番を減らしていたフリオ・エンシーソ(→イプスウィッチ)、エバン・ファーガソン(→ウェストハム)をローンで放出している。

 FAカップとリーグでは、三笘薫のゴールなどでチェルシーに2連勝したように、強豪にも勝てる実力を有しているのは確かだ。

クリスタル・パレス

【3−4−2−1】
FW:ジャン=フィリップ・マテタ(エディ・エンケティア) 
MF:エベレチ・エゼ(ロマン・エッセ)、イスマイラ・サール(鎌田大地) 
MF:ティリック・ミッチェル(ベン・チルウェル)、ジェフェルソン・レルマ(ジャスティン・デベニ)、ウィル・ヒューズ(アダム・ウォートン)、ダニエル・ムニョス(ケイレブ・クポルハ) 
DF:マーク・グエイ、マクサンス・ラクロワ(ナサニエル・クライン)、クリス・リチャーズ 
GK:ディーン・ヘンダーソン(マット・ターナー)

 開幕2連敗から3つの引き分けを挟んでさらに3連敗と、序盤戦は降格圏に落ちていたが、12月から白星が先行するようになり、現在は中位につけている。

 鎌田大地はフランクフルト時代から知るオリバー・グラスナー監督に信頼されているはずだが、初挑戦のプレミアリーグのスピードとインテンシティに慣れていないのか、定位置を奪うには至っておらず、リーグ戦ではまだ得点とアシストを記録していない。

 冬に加入した19歳の新戦力ロマン・エッセが、移籍後初出場でゴールしたこともあり、1.5列目のポジション争いは激しくなりそうだ。

 クラブはそのほか、レフトバックの実力者ベン・チルウェル(チェルシー)を獲得。シャディ・リアドの負傷により、手薄になった最終ラインでの起用もあるかもしれない。

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