先発出場を飾った久保建英 [写真]=Getty Images ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグが20日に行われ、レアル・ソシエダとミッティランが対戦した。
リーグフェーズで4勝1分3敗を記録し、勝ち点「13」の13位でプレーオフに進んだレアル・ソシエダ。迎えたアウェイでのファーストレグはミッティランに2−1の勝利を収めており、大きなアドバンテージを持って本拠地『レアレ・アレーナ』でのセカンドレグへ臨む。前回対戦で決勝弾を挙げた日本代表MF久保建英は公式戦2試合ぶりの先発出場を飾っている。
試合は開始早々の5分にレアル・ソシエダがスコアを動かす。自陣でボールを奪ったミッティランがポゼッションを試み、ボックス手前でマッツ・ベック・セーレンセンがバックパスを受ける。しかし、GKに下げたボールが中途半端になると、プレスをかけたブライス・メンデスが奪取に成功。冷静にGKとの1対1を制して先制弾を挙げた。
さらに18分、レアル・ソシエダGKアレックス・レミロが前線にスローイング。センターサークル内で前を向いたB・メンデスが縦パスを出し、ミケル・オヤルサバルが左脇でフリーとなったアンデル・バレネチェアへと繋ぐ。ペナルティエリア内からワンタッチで折り返すと、ゴール前に走り込んできたルカ・スチッチがワンタッチでシュート。鮮やかなパスワークで得点を奪い、リードを2点に広げた。
しかし、追い込まれたミッティランも反撃開始。23分にデニル・カスティージョがボックス内でバレネチェアに倒され、アウェイチームがPKを獲得する。キッカーを務めたアダム・ブクサが確実に沈め、すぐさま1点を返した。さらに、38分にはミッティランのショートカウンターが炸裂。相手陣内の右サイドでペドロ・ブラボがボールをカットし、ペナルティエリア内で収めたブクサがダリオ・オソリオにラストパスを出す。左足で放ったシュートがネットを揺らし、スコアをイーブンに戻した。
そんななか、前半アディショナルタイムに再びレアル・ソシエダがミッティランを突き放す。左サイドでコーナーキックを得ると、久保が左足でアウトスイングのクロスを供給。ニアでクリアされたボールがボックス手前のスチッチへとわたり、ワントラップから思い切りよく左足を一振り。シュートはゴール前の混戦をすり抜けながら枠内に吸い込まれ、レアル・ソシエダが勝ち越しに成功した。
その後、久保は67分にシェラルド・ベッカーと交代。69分にはミッティランのダニ・シウバが退場となり、数的優位となったレアル・ソシエダが73分にオヤルサバルのPKでリードを広げる。終盤にもオーリ・オスカルソンがゴールを記録し、セカンドレグは5−2で終了。2戦合計7−3でレアル・ソシエダが勝ち抜きを決めた。ラウンド16・ファーストレグは来月6日に行われる。
【スコア】
レアル・ソシエダ 5−2(2戦合計:7−3) ミッティラン
【得点者】
1−0 5分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ)
2−0 18分 ルカ・スチッチ(レアル・ソシエダ)
2−1 24分 アダム・ブクサ(PK/ミッティラン)
2−2 38分 ダリオ・オソリオ(ミッティラン)
3−2 45+1分 ルカ・スチッチ(レアル・ソシエダ)
4−2 73分 ミケル・オヤルサバル(PK/レアル・ソシエダ)
5−2 90分 オーリ・オスカルソン(レアル・ソシエダ)