アヤックス戦にフル出場を果たした町田浩樹(左)[写真]=Getty Images ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグが20日に行われ、アヤックスとユニオン・サン・ジロワーズ(ユニオンSG)が対戦した。
リーグフェーズで3勝2分3敗を記録し、勝ち点「11」の21位でプレーオフに進んだユニオンSG。しかし、ホームでのファーストレグはアヤックスに0−2の敗戦を喫しており、2点のビハインドを背負った状況でアウェイでのセカンドレグへ臨む。前回対戦時は90分間をベンチで過ごした日本代表DF町田浩樹だが、今回の第2戦ではセンターバックの一角として先発。ラウンド16への逆転突破を目指して戦う。
試合は立ち上がりの16分にユニオンSGがスコアを動かす。ペナルティエリア右角でフリーキックを得ると、キッカーを務めたソフィアン・ブファルが右足で柔らかいクロスを供給。ゴール正面に飛び込んできたケビン・マック・アリスターがフリーで合わせ、ヘディングでネットを揺らして先制弾を挙げた。
さらに、25分には大きなターニングポイントが訪れる。ウセイヌ・ニアンのドリブルは一度アヤックスの選手に止められてしまうが、こぼれ球に反応した町田が鋭い出足で即時奪回に成功。プロミス・デヴィッドのシュートはGKに弾かれたものの、ニアンがセカンドボールを押し込む。デイヴィ・クラーセンがブロックを試みるが、シュートは右手に直撃。クラーセンは退場となり、ユニオンSGがPKを獲得する。デヴィッドが確実に沈めてリードを広げた。
数的優位となったアウェイチームだが、トータルスコアがイーブンのまま勝負は延長戦へと突入。すると、93分にアヤックスが大きな勝ち越し弾をマークする。ベルトラン・トラオレが巧みなドリブルで町田を突破し、右サイドを運びながら左足のアウトサイドでクロスを蹴り入れる。ボールがクリスチャン・バージェスの手に接触すると、主審はPKを宣告。ケネト・テイラーが落ち着いて決め切り、アヤックスが一歩前に出る。
結局、そのまま試合は2戦合計3−2で終了し、アヤックスが勝ち抜きを決めた。ラウンド16・ファーストレグは来月6日に行われる。
【スコア】
アヤックス 1−2(2戦合計:3−2) ユニオンSG
【得点者】
0−1 16分 ケビン・マック・アリスター(ユニオンSG)
0−2 28分 プロミス・デヴィッド(PK/ユニオンSG)
1−2 93分 ケネト・テイラー(PK/アヤックス)