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出生前に感じた匂い
2月13日、ダラム大学(イギリス)の研究チームは、プレスリリースにて、妊娠中の母親の食生活が乳幼児期の食生活および嗅覚に影響を与えると発表した。
出生前、子供は母親の子宮を介して母親の食べた物の匂いを感じる。今回、乳幼児期の子供は、妊娠中の母親が摂取した食べ物に対して肯定的な反応をすると報告された。お腹の中で感じた匂いを好む傾向があり、妊娠中の食生活が乳幼児期の食生活を形成するという。
妊娠中の食生活が子供の食生活に対して与える影響
研究チームは、妊娠中の母親に対して、パウダー状にしたケールあるいはニンジンを詰め込んだベジタブルカプセル400mgを1日1回与え、妊娠中の食生活が子供の食生活に対して与える影響について調査した。
出産後、新生児の鼻にニンジンパウダー、ケールパウダー、水を浸み込ませた綿棒を近づけ、表情を観察したところ、妊娠中にニンジンパウダーを摂取した母親の子供は、ニンジンの匂いに肯定的な反応(笑ったような表情)を示した。
一方、妊娠中、母親がケールパウダーを摂取した場合、ケールの匂いに対して反応し、泣くような表情になったという。
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これより、妊娠中の母親の食事は、乳幼児期の食生活に影響を与えることが認められた。子供は、出生前、母親の子宮を介して感じた食べ物の匂いを好む傾向にある。それゆえ、乳幼児期において健全な食生活を確立するには、妊娠中の食生活が重要になる。
(画像はプレスリリースより)
Durham University
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