重賞初制覇を目指すトゥラヴェスーラ(24年12月撮影、ユーザー提供:Daigoさん) 10歳の大ベテラン・トゥラヴェスーラ(牡10、栗東・高橋康之厩舎)が、阪急杯(4歳上・GIII・芝1400m)で悲願の初タイトルを狙う。
トゥラヴェスーラは父ドリームジャーニー、母ジャジャマーチャン、母の父アドマイヤコジーンの血統。伯母のアストンマーチャンは07年のスプリンターズSの覇者だ。
ここまで36戦4勝。重賞には24回挑戦して、18年の葵S、21年京王杯スプリングC、22年の阪急杯と2着が3回。3着が2回、4着も5回あるが、惜しくも勝利には手が届いていない。それでも総獲得賞金は2億7169万7000円。JRAで現役の重賞未勝利馬では3億3389万2000円のボルドグフーシュ、2億7958万6000円のマイネルウィルトスに次いで3位となる。
明けて10歳となったが、まだまだ衰えはない。今回と同舞台だった前々走のスワンSでは13番人気の低評価も何のその、後方からグイグイ伸びて3着。同じく前走の阪神Cでも0秒3差の7着に健闘した。年齢的なこともあって常に人気薄だが、展開一つで突き抜ける脚はある。
10歳でのJRA平地重賞制覇となれば、08年の小倉大賞典のアサカディフィート、12年のステイヤーズSのトウカイトリックに続いて3回目となる。父の主戦を務めた池添謙一騎手とは、21年の淀短距離Sを制して以来、4年1カ月ぶりで2回目のコンビ。役者も揃い、待ちに待った重賞初制覇といきたい。