茨城県日立市で2017年、妻と子ども合わせて6人を殺害したなどとして、1、2審で死刑判決を受けた男の裁判で、最高裁はさきほど、男の上告を退ける判決を言い渡しました。死刑判決が確定することになります。
土肥博文被告（旧姓小松、40）は2017年10月、茨城県日立市の自宅で妻の恵さん（当時33）と3歳から11歳の子ども5人の合わせて6人を相次いで刺し、部屋に火をつけて殺害した罪などに問われています。
1審の水戸地裁は、「妻から離婚を切り出され、他の男性に妻や子どもたちを取られてしまうと思ったという動機は、身勝手で自己中心的」だとして、土肥被告に死刑を言い渡し、2審の東京高裁も「量刑が重すぎて不当とはいえない」として、控訴を退けていました。
土肥被告は判決を不服として上告していましたが、最高裁はきょうの判決で、「強固な殺意に基づく残虐なもので、人命軽視の態度が甚だしい」「殺害の動機も身勝手だ」と指摘。その上で、「被告が犯行後に自首して事実を認める供述をし、反省悔悟の弁を述べていたことなどを考慮しても、死刑の科刑はやむを得ない」として、土肥被告側の上告を退ける判決を言い渡しました。
これにより、1、2審の死刑判決が確定することになります。
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