鈴木(左)にとってキヴ新監督(右:撮影は2018年)は最良の恩師となるか [写真]=Getty Images パルマ・カルチョは18日(現地時間)、解任したファビオ・ペッキア前監督の後任として元ルーマニア代表DFのクリスティアン・キヴ氏を招へいしたことをクラブ公式サイト上で発表した。同クラブに所属する日本代表GK鈴木彩艶にとってはシーズン途中で指揮官が代わる難しいシチュエーションとなるが、今後の出場機会に影響はあるのだろうか。
今季、パルマは4年ぶりにセリエAの舞台に立っているが、ここまでは苦しい戦いが続いている。現在はリーグ戦4連敗中で、順位は降格圏の18位。とはいえ、残留ラインの17位・エンポリとは勝ち点「1」差と、まだ十分に挽回の余地を残している。
イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』は20日(現地時間)、同日中に行われた就任会見におけるキヴ新監督のコメントを紹介。現役時代にアヤックスやローマ、インテルなどで活躍した44歳の指揮官は「(就任決定後)最初の数日は大変だったよ。常に混乱していた。何千人もの人と会い、毎分何かが起きるからね」と、激動の数日間を過ごしたことを明かした。
キヴ新監督は「最優先なのはチームであり、選手たちを知り、次の試合を準備すること」と語る。また「私の選手たちは最高だ」と、降格圏に沈み自信を喪失していることが予想される選手たちを鼓舞することも忘れなかった。
同紙は、22日(現地時間)に行われるセリエA第26節のパルマvsボローニャ戦について先発メンバーを予想。今季ここまでリーグ戦24試合で先発している鈴木のスタメン出場を示唆した。寸評では「スズキは(16日の第25節)ローマ戦で本当に納得できる出来だった」と直近の試合で見せたプレーぶりを評価し、“キヴ体制”でも守護神の座を守り続けるだろうと分析した。一方「以前は彼の不用意なプレーで重要なポイントを失うという代償を払った」と、懸念点にも言及している。