画像提供:マイナビニュースJR東日本は21日、PCゲーム用プラットフォーム「Steam」で配信している「JR東日本トレインシミュレータ」の公式対応マスコンユニットを受注販売すると発表した。販売開始日は2月27日12時の予定。購入から3〜4か月後に購入者のもとへ届くとのこと。
「マスコン(マスターコントローラー)」とは、運転士が列車の加速・減速をおもにハンドルで制御する装置のことで、主幹制御器ともいう。運転台の構成機器として、マスコンとその周辺に配置されたスイッチなどが一体となったものを「マスコンユニット」と呼んでいる。
今回発売されるマスコンユニットは素材選定にこだわり、本物の電車で使用されているマスコンユニットの大きさや触感を可能な限り再現。より本格的な運転感覚を楽しめる。シリアルナンバーを刻印したプレートが取り付けられる世界にひとつのオリジナル商品だという。PCゲーム用プラットフォーム「Steam」で配信中の「JR東日本トレインシミュレータ」に対応し、自宅で本格的にプレイしたい人におすすめだという。運転士気分をさらに盛り上げるオプションとして、計器盤モニターやマスコンユニットを設置できる運転台をセットにした商品も同時発売される。
なお、マスコンユニットはWindowsのみのサポート、計器盤モニターは複数の画面出力に対応したPCが必須、マスコンユニットと計器盤モニターはNVIDIAが提供するクラウドゲームサービス「GeForce NOW」には非対応となっている。
マスコンユニット本体は、主ハンドルのほか、右手の握り棒や各スイッチ類などの運転台機器を再現。サイズは幅95cm・奥行28cm・高さ20cm、重さは約21kg。オプションの計器盤モニターは、シミュレータ画面に表示されている速度計やモニター表示をリアルに映し出す。サイズは幅98cm・奥行27.5cm・高さ41.5cm、重さは約16kg。同じくオプションの運転台は、マスコンユニットや計器盤モニター設置に適した運転台。足もとに警笛吹鳴用の警笛ペダルも付属する。サイズは幅110cm・奥行65cm・高さ113.5cm、重さは約55kgとされている。
価格はマスコンユニットのみで250万円、マスコンユニット・計器盤モニターで300万円、マスコンユニット・計器盤モニター・運転台で380万円。「JRE MALL ショッピング」JR東日本トレインシミュレータ店にて、2月27日12時(予定)に発売される。
なお、「JR東日本トレインシミュレータ」公式対応マスコンユニットの製造元は司機工。1962年に創業し、鉄道車両の製造や改造・修理を手がけるほか、事業者向けの鉄道部品を販売。鉄道分野で培った技術を生かし、テーマパークや遊戯施設のメンテナンスも担っている。(木下健児)