阪急杯に出走するダノンマッキンリー(c)netkeiba 今週の土曜日は、京都競馬場で阪急杯(GIII・芝1400m)が行われます。
今年の阪急杯は京都外回りの芝1400mが舞台となります。過去10年の阪急杯は全て阪神芝1400mで行われていますので、ここでは2歳限定戦を除く、18年以降の京都外回りの芝1400mで行われた重賞(計10レース)を対象に紐解いていきたいと思います。
データ対象の10レースをみると、前走で5着以内に入った馬が7勝2着5回3着6回となっています。前走で掲示板を確保し安定した走りを見せている馬は、近況の好調さを活かして好走していると考えられます。
一方、前走6着以下の馬は3勝2着5回3着4回となっており、前走で掲示板に載れていない馬でも巻き返しのチャンスがありそうです。ただし、前走6着以下から変わり身を見せた馬の多くは前走で重賞に出走していました。前走で6着以下だったとしても、重賞の流れを経験している馬については注意が必要と言えるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走1400mで9着以下
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:アサカラキング、ダノンスコーピオン、ダノンマッキンリー、モズメイメイ
(過去の該当馬:24年京都牝馬Sメイケイエール3番人気10着)
※特に言及のない限り、データは2歳限定戦を除く18年以降の京都外回りの芝1400mで行われた重賞(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるダノンマッキンリーが該当しました。
前走で掲示板に載れていなかった馬でも一変する可能性のある舞台ですが、前走で1400mに出走し9着以下だった馬については好走例がありませんでした。
データ対象の10レースは全て京都外回りの芝1400mとなっていますので、前走で同じ距離に出走し見せ場なく敗れている馬は変わり身に期待できる材料に欠けるため、このような傾向になっていると考えられます。
ダノンマッキンリーの前走は京都外回りの芝1400mで行われた阪神Cで11着。道中は中団に構えるも直線では目立った脚を使えていませんでした。また、前にいる馬を捕まえるどころか、後ろにいた馬にも差されてしまっており、レース内容自体も低調なものとなっています。
2走前は今回と同じ舞台で行われたスワンSで優勝していますが、この時は相手関係に恵まれた印象です。実際、メンバーレベルの上がった前走では大敗していますので、2走前の結果を鵜呑みにするのは危険かもしれません。
過去の傾向や前走の大敗で勢いを失っている可能性が高い点などを考えると、ここは人気でも大きな期待をしない方が賢明かもしれません。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。