首都圏で相次いでいる「闇バイト」を実行役とする強盗事件のうち、去年、東京・三鷹市で起きた強盗未遂事件の実行役として起訴された男2人の初公判が開かれました。
荒木颯斗被告（28）と渡辺創被告（24）は去年10月、東京・三鷹市の住宅に押し入り、住人の男性（70代）に首を絞める暴行を加えて金品を奪おうとしたとして、強盗未遂と住居侵入の罪に問われています。
きょう、東京地裁立川支部で開かれた初公判で、荒木被告は起訴内容について「自分は首を絞めていない」と男性への暴行を否定。荒木被告の弁護人は強盗未遂の罪については「共謀の範囲内であり、争いはない」としました。
一方の渡辺被告は「首を絞める暴行を加えてという内容は全てちがいます」と述べ、起訴内容を一部否認。渡辺被告の弁護人は「住居に侵入しただけだ」と主張しました。
検察側は冒頭陳述で、「実行役のいずれかが被害者の首をつかんで絞める暴行を加えた」と指摘しました。
|
|
|
|
その後の被告人質問で荒木被告は弁護側から動機について問われると、「知人からの借金があり、すぐにお金が必要だった」と述べ、SNSを通じて闇バイトに応募したと説明しました。
闇バイトを通じて知り合った人物とのやりとりについては「『会社から金を盗んだ奴からお金を回収してほしい』と言われ、『そんな悪い奴なら』と引き受けた」「実際はまったく関係のないおじいちゃんだった」と明かしました。
この日、荒木被告と渡辺被告の裁判は分離され、荒木被告の次回の裁判は3月4日に開かれる予定です。
地域
