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現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、滋賀県在住76歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:76歳女性同居家族構成:本人、夫(82歳)
居住地:滋賀県
リタイア前の雇用形態:不明
リタイア前の年収:100万円
現在の資産:預貯金1600万円、リスク資産200万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金40年(うち付加年金約25年)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約8万円(付加年金額を含む)老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:国民年金80万円(年額)、厚生年金180万円(年額)、企業年金25万円(年額)、給与収入25万円(年額)
「ぜいたくしなければ毎月の生活はなんとかやっていける」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「ぜいたくしなければ毎月の生活はなんとかやっていけるが、住宅の修繕費用や海外旅行などを計画すると難しいから」と語っています。
ひと月の支出は「約23万円」。夫婦の年金だけでは「年に1〜2回足りない月がある」と回答されています。
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「夫は浪費癖があるため、私は極力無駄遣いを控えている」
年金で足りない支出については「貯蓄からの引き出しと、アルバイト代から補填(ほてん)」しているという投稿者。年金以外に、有償ボランティアや分配金などの不定期収入が年間「約10万円」あるといいます。
年金生活においては節約を意識していて、「夫は浪費癖があるため、私は極力無駄遣いを控えている。免許証を返納したので車に関する費用はかからず、電動アシスト自転車2台が大活躍している。しかし後期高齢者夫婦のため、いつまで質素な生活ができるか心配」とあります。
「家のリフォームをしたいが、考えてももう遅いかもしれない」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「在職中に財形年金をかけていたが、退職後10年間のみもらえた。もっと高齢になってから受給するようにするか、そのまま貯蓄しておくべきだった」と回答。くわえて「夫は60歳で定年退職したが、再就職して厚生年金を納め働いてほしかった。夫の意思で60歳定年退職をしたがやはり早かった。もっと話し合いたかったが、本人の意思だから仕方がない」とコメントします。
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いっぽうで「公的なシニア向けのサークル。美術館巡り、コンサートや音楽鑑賞、クイズなどへの応募。地域のボランティア活動を通して情報を得ること。ウォーキングやアンケートのポイ活。これらのおかげで、自分らしく充実して過ごせている」と今の生活の楽しみも教えてくれました。
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(文:あるじゃん 編集部)