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ゲストをもてなすために花で部屋を装飾するウェルカムフラワー。
シチュエーションにあわせ花瓶に生けたり部屋中に散らしたりとさまざまな形態があるが、今SNSで話題になっているのはインドの安宿で遭遇したウェルカムフラワーだ。
「ホテルにチェックインしたら、ベッドの上がゴミだらけ。掃除してないじゃないか、と思ったら、バレンタインデーの特別なウェルカムフラワーだった。だったらもうちょっと綺麗に散らそうよ。」
とその模様を紹介したのは写真家の三井昌志さん(@MitsuiMasashi)。
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三井さんが訪れたのはラージャスターン州ジャイプール郊外のホテル。清潔でエアコン付き、交通の便が悪いせいか900ルピー(2月21日時点で1ルピー=1.74円)と相場よりかなりリーズナブルに宿泊できたということだが、残念なことにこのサービスは細かなゴミがばらまかれているようにしか見えないお粗末さだ。
三井さんにお話を聞いた。
ーーこのホテルの印象や他のサービスへのご感想を。
三井:あの投稿ではベッドしか写っていませんが、新しくてきれいなホテルでしたよ。全体的に好印象でした。ウェルカム・フラワーみたいなサービスも、高級ホテルなら別ですが900ルピークラスの宿で行われることはまずありません。実際に僕もあんなサービスを受けたのは初めてだったのです。
ーーインドには深い花の文化があるのですね。
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三井:インドの人々にとって、花は日本人以上に身近な存在です。宗教的な儀式で花をばらまいたり、自宅の神棚に花をお供えしたりと、宗教的な意味合いが強いですね。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
三井:こんな何でもない投稿がバズったのはすごく意外でしたね。普段はもうちょっと考えて投稿するんだけど、これに関しては「ゴミかと思ったら花だった」という素直な驚きをスマホで撮っただけなので。
投稿への反応としては「汚い」とか「血痕だと思った」とか「私ならフロントに文句を言う」といったネガティブなものも少なくなかったんですが、まぁインドですからね。そもそも安い宿なので日本のようなきめ細かなサービスを期待する方が間違っているし「心意気はうれしいんだけど、詰めの甘さがインド的だよなぁ」というニュアンスで投稿したんです。
実際のところ、インドの安宿に泊まっていると、驚くことや腹の立つことはたくさんあります。その話はまた別の機会にしたいと思います。
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SNSユーザー達から
「ウエルカムフラワーのこと知らない人が見たらゴミに見えますね。 確かに」
「拡大したら花や〜ってなるかと思ったけど拡大してもゴミしか見えないの面白すぎる…」
「ロビーにフラワーでええのに 掃除の手間とかを考えてないオーナークラス の提案かな? ルームクリーニングスタッフの提案じゃなさそう だから雑なんだな」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。どうせサービスをするなら相手に喜ばれる形で実施したいものだ。
なお今回の投稿を提供してくれた三井さんはドキュメンタリー写真家としてインドなどアジア各国の“働く人々の姿”を紹介している。いずれも人間の息づかい、鼓動が聞こえてきそうな迫力ある作品だ。ご興味ある方はぜひ公式ウェブサイトをご覧いただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)