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前回からの続き。私(シオリ)は夫と中学1年生の娘・ヒカリと3人暮らしです。ヒカリは私たち夫婦の宝物。いつまでも「そのまま」でいて欲しい。余計なもので「そのまま」のヒカリを汚さないでほしい。いつの時代も外見を着飾る子はそこに価値を置き、それ以外の子をバカにするのです。そんな子にはなってほしくない。ヒカリはそのままで充分可愛いんだから、いつまでも子どものような純粋な心も持っていてほしい。そう育てているだけなのに、夫の妹キョウコさんの娘であるサラちゃん(ヒカリにとってはイトコ)が、ヒカリに悪影響を与えているようなのです。ヒカリはおかしくなっていき、しまいには私に暴言まで吐くようになったのでした。そのことでキョウコさんに連絡をすると、「ヒカリらしさ」を決めるのは私ではなく、ヒカリ自身だと言われてしまって……?
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ヒカリは部屋からほとんど出てこなくなりました。学校に行かなくなり、私はどうしたらいいのか分からなくなってしまいました。
夫と2人で話し合います。
「私……間違っていたのかな……」
私は夫に、自分の中学時代の話をしました。
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私とヒカリが別の人間であること。そんなことは分かっているつもりです。ですが、本当の意味で理解することはできていなかったのだと思います。私はヒカリを「自分のもの」だと思っていたのかもしれません。
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サラちゃんと関わったから、ヒカリは部屋から出てこなくなってしまったんだ……。
最初はそう思っていました。
けれど日が経つにつれて、迷いも出てきたのです。
もしかしたら、私はずっと自分のコンプレックスをヒカリにぶつけていただけだったんじゃないか。
夫とも話し、子どもの気持ちを一方的に押しつぶすのではなく、受け止めてあげたうえで、気を付けるべきこと、教えたいことを話すことが大切だと気付けたのです。
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「ヒカリちゃんらしさはヒカリちゃんが決めること」
ヒカリやキョウコさんの言葉の意味が、ようやく理解できました。
もう一度しっかりとヒカリと話し合いたいと思います。
【第11話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙
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