鉄道漫画の代表格『鉄子の旅』横見浩彦死去、“鉄道趣味”に与えた大きな影響

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2025年02月22日 16:40  リアルサウンド

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(左から)『鉄子の旅』(小学館/刊)『JR全線全駅下車の旅 究極の鉄道人生日本縦断駅めぐり』‎(ベストセラーズ/刊)
■横見氏を追悼するコメントが著名人からも続々

  鉄道漫画ブームの先駆けとなった『鉄子の旅』(小学館/刊)で旅の案内人を務めた、トラベルライターの横見浩彦氏が1月19日、急性心不全のため63歳で亡くなった。小学館の「サンデーGX」編集部の公式Xが発表した。


  横見氏は、国内にある鉄道の“すべての駅”で乗下車をした筋金入りの鉄道ファンとして有名だった。トラベルライターとしても活躍し、『JR全線全駅下車の旅 究極の鉄道人生日本縦断駅めぐり』‎(ベストセラーズ/刊)などの著書が多数ある。


  なかでも、『鉄子の旅』は、鉄道にまったく興味がない漫画家の菊池直恵が、トラベルライターの横見浩彦に日本中連れ回される…という漫画。漫画家を変更しながら3シリーズ続く人気作となり、横見は全シリーズで旅の案内人役を務めた。


  さて、『鉄子の旅』の作中には数多くの著名人もゲストとして出演した。そういった方々が追悼のコメントをXに次々と投稿しているこのことからも、横見氏が愛されていたことがよくわかるであろう。


■著名人の追悼コメント続く

  俳優の村井美樹は、「横見浩彦さんがお亡くなりになりました。『新鉄子の旅』で鉄道旅の楽しさをたくさん教えていただき、私にとって師匠や恩人のような存在でした。昨年、北陸新幹線の延伸開業日にばったり福井駅でお会いし、敦賀駅までご一緒したのが最後になってしまうなんて…。寂しいです。ご冥福をお祈り致します」と、コメントした。



横見浩彦さんがお亡くなりになりました。『新鉄子の旅』で鉄道旅の楽しさをたくさん教えていただき、私にとって師匠や恩人のような存在でした。
昨年、北陸新幹線の延伸開業日にばったり福井駅でお会いし、敦賀駅までご一緒したのが最後になってしまうなんて…。寂しいです。
ご冥福をお祈り致します。 https://t.co/4MHFs2fV4M pic.twitter.com/vgj261ZlnU


— 村井美樹 (@mikimurai) February 21, 2025


 現在は“ママ鉄”としても有名な豊岡真澄は、「横見浩彦さんが、急性心不全のため亡くなられたと小学館サンデーGXより発表されました。漫画鉄子の旅で初めて会った日から本当にたくさんお世話になりました。旅ロケの時、息子を見て『真澄ちゃんのお腹にいたのか!』と驚いていたのが印象に残っています。悲しいです…ご冥福をお祈りします」とコメント。


  そして、「『漫画「鉄子の旅」でますみんのことを知りました!』という方も多く、イベントに来てくれる方とその話題になることが多い。南田マネが『どうやったら出れるんですか?』小学館に電話してオファーを取り付けたという。ここから始まったのよね。たくさん伝説を残してくれた横見さん。偉大な方」と、思い出をつづった。



横見浩彦さんが、急性心不全のため亡くなられたと小学館サンデーGXより発表されました😭漫画鉄子の旅で初めて会った日から本当にたくさんお世話になりました。旅ロケの時、息子を見て「真澄ちゃんのお腹にいたのか!」と驚いていたのが印象に残っています。
悲しいです…😢


ご冥福をお祈りします。 https://t.co/hESTKhJ0th pic.twitter.com/1Ia1uvBeRe


— 豊岡 真澄 (@masumin147) February 21, 2025



  そして豊岡のコメントにも登場する、ホリプロのマネージャーで屈指の鉄道ファンとしても名高い南田裕介は、「横見さん 大変たいへんお世話になりました、ありがとうございました」とコメントし、徹子の旅のロケで巡った様々な思い出を投稿している。急行「能登」や喫茶店「ブルートレイン」は、漫画の中にも登場するゆかりの地だ。


 鉄道漫画で知られる漫画家の松山せいじも、自身の漫画『ゆりてつ 私立百合ヶ咲女子高鉄道部』に横見氏が登場するコマをXに投稿。また、ブログで「テレビやラジオなどのメディアでも活躍した鉄道系著名人として多くの人たちに影響を与えた方でした」「自分が最後にお会いしたのは江差線の末端区間の廃止の最終日でした」と思い出をつづった。



横見浩彦さん逝去。 https://t.co/zFNem2Mepf


— エイケン作者告知専用 (@kiri_miso) February 21, 2025



 横見氏は漫画通りの強烈なキャラクターの持ち主で、その行動が賛否両論の意見を巻き起こすこともあった。しかし、多くの追悼のコメントが寄せられていることからも、鉄道趣味界に与えた功績は極めて大きく、愛された人物であったことは間違いないだろう。


 横見氏が一貫して伝えたかったことは、鉄道の楽しさ、そして旅の面白さだ。ぜひこの春休みは、『鉄子の旅』ゆかりの鉄道路線へ旅に出てみてはいかがだろうか。漫画のなかに登場する久留里線の駅を乗下車したり、飯田線の秘境駅巡りがおすすめである。



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