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2月16日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからのメッセージ>
私はこれまでに流産を3回、妊娠8ヶ月を迎えた頃に、死産を経験しています。祈るような気持ちで何度も治療をして、子どもを授かったと分かったときの喜びはひとしおでした。絶対にお腹のなかで守っていくと決めたのに、ここまで大きく育ってくれた子をなぜ火葬しないといけないのか、頭では分かっていても、心の整理ができない状況が続きました。
ただ、命の儚さや尊さを深く感じることができるのは、私にとって貴重な学びになりました。治療中に声をかけてくれた病院スタッフさんのあたたかさや、小さな赤ちゃんのお見送りのために可愛い服や棺を作ってくれる方、骨がちゃんと残るように心を配ってくださった火葬場のスタッフさん……。見渡せば本当にいろいろな方の素晴らしいお仕事のもと、私は生かされているなと感じました。江原さんの「人生は経験と感動」という言葉が沁みました。
この経験がなかったら、この感動もなかったのだなと思うと、「どうして私ばかり」という気持ちが和らいだ気がしました。そしてまだまだ世の中には、経験しないと分からないことがたくさんあるなと感じています。自分という存在の小ささや、視野の狭さに、時折恥ずかしい気持ちで申し訳なくなる瞬間がやってきますが、一つひとつ自分のものにして吸収していきたいです。
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<江原からのメッセージ>
悲しみはありますけれど、素敵なお話ですね。私は「スピリチュアル子育て」(三笠書房)という本も書いているのですが、子育てはボランティアなんです。子どもを持とうと思っただけでも、十分ボランティアをしたことになるんですよ。
「生まれたときを1歳とする」という数え年ってありますよね。つまり、お腹のなかに入ったときから寿命が始まっているんです。そう考えると、この世に出られなくても、例えば相談者さんのようにお腹で8ヵ月まで迎えたのであれば、その子を8ヵ月育てたのです。あなたの子は、実際にいたのです。ですから、向こうの世界(あの世)に還ったときには、お子さんに会えるんですよ。
多くの人に「子育てはボランティア」なのだという意識をしっかり持ってほしいと感じます。そうすれば我が子に「ああしろ」「こうしろ」と妙な期待を抱いたりせずに、その子がその子らしく、自分を活かして生きていけるようにしてあげることができると思います。そのほうが大事です。
相談者さんが立派だなと思うのは、出産を通じた子育て、里親制度、養子縁組などの形にかかわらず、子育てをしたいという意思があるところです。ペットだってそうですが、お腹を痛めて産まなくても、大事な家族なんですよ。それが平和で、世の中が本当に愛に満たされることになるわけです。
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相談者さんも今はおつらいかもしれませんが、あちら(あの世)に逝ったときにはまたお子さんに会えます。まだまだお若いのですから頑張って。たくさんの愛に満たされて、いっぱい経験と感動を得てください。
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江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「人生に無駄はありません」
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2月16日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2月24日(月)AM 4:59まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00〜22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30〜12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
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