庵野秀明氏、ガンダムへの思いを語る「僕をアニメーションに戻してくれた作品」 1話予告を見て“そろそろ卒業”を撤回

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2025年02月22日 20:54  ORICON NEWS

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『機動戦士ガンダム』セレクション上映会に登壇した庵野秀明 (C)ORICON NewS inc.
 庵野秀明氏、出渕裕氏、アニメ・特撮研究家の氷川竜介氏が22日、都内で行われたアニメ『ガンダム』シリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の大ヒットを受けた「アニメ新世紀宣言」44周年記念 トークショー付き『機動戦士ガンダム』セレクション上映会に登壇した。

【集合ショット】出渕裕、氷川竜介とともに登壇

 上映されたのは第1話「ガンダム大地に立つ!!」、第2話「ガンダム破壊命令」、第14話「時間よ、止まれ」だった。イベントの最後に庵野氏は『機動戦士ガンダム』への思いを語った。「大きく影響を受けた作品に、まず『宇宙戦艦ヤマト』というのがありまして。その後『ヤマト』っぽいものってなかった。当時、浪人して『アニメもそろそろ卒業かな』と思ってた矢先に『ダイターン』の最終回の時に『ガンダム』の予告を見た。顔のアップで、ちょっと顔を上げて目が光るカットでやられました。あれ見て『これ、毎週ちゃんと見なきゃいけない』と思った。その時の自分の勘は正しかったなと思います。あの時それを見てなかったら、1話見逃したりして自分の人生ちょっと違ったかもしれないですね」とする。それだけに「僕をアニメーションに戻してくれた作品で恩がありますので、こうして影ながら応援できれば」とメッセージ。ただ、『ジークアクス』の冒頭部分の脚本を庵野氏が担当しているだけに、出渕氏&氷川氏は「影じゃない」とツッコんでいた。

 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』は「エヴァンゲリオン」シリーズを手掛けるスタジオカラーとガンダムシリーズを手掛けるサンライズ共同制作による新たなガンダムシリーズで、日本テレビ系列にて放送を予定しており、今回の劇場版はテレビアニメ放送に先行して公開し、一部話数を劇場上映用に再構築したものになっている。

 2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめとする『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにて監督を務めた鶴巻和哉氏が本作の監督を務め、シリーズ構成は榎戸洋司氏、メカニカルデザインは山下いくと氏と豪華スタッフ陣が集結。主人公であるアマテ・ユズリハ(マチュ)の声は黒沢ともよが担当。そのほか、ニャアン役を石川由依、シュウジ・イトウ役を土屋神葉が務めている。

■『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』あらすじ
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に巻き込まれる。

エントリーネーム「マチュ」を名乗るアマテは、GQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。

そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。

■アニメ新世紀宣言
劇場版『機動戦士ガンダム』公開直前の1981年2月22日に、新宿駅東口のアルタ前広場で行われた公開イベント。会場では富野由悠季総監督らがあいさつしたほか、「私たちは、アニメによって拓かれる私たちの時代と、アニメ新世紀の幕開けをここに宣言する」とアニメに新しい時代が訪れたことを告げる宣言文が読み上げられた。

■「日本アニメ(ーター)見本市」
スタジオカラー・ドワンゴが贈る短編映像シリーズ。2014年11月から約1年にわたり、さまざまなディレクター陣による、オリジナル企画・スピンオフ企画・プロモーション映像・MusicPVなど、ジャンルを問わず愛と勢いで創りきる数々のオムニバスアニメーション作品を毎週1話ずつ公開した。

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  • 「こうして影ながら応援できれば」この庵野氏の発言に出渕氏らは「影じゃない」とツッコんだそうだがむしろ「応援じゃない」とツッコむべきではないかと個人的には思う。
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