小倉大賞典に出走予定のコスモブッドレア(撮影:下野雄規) 2月の小倉開催を代表する中距離ハンデ戦。次週に同距離の別定重量戦の中山記念が控えているためA級馬の参戦は少なく、1番人気馬は[2-2-0-6]でトップハンデ馬は[2-2-1-8]。波乱含みの1戦だ。小倉競馬場芝1800mはスタンド前からスタートして馬場を1周と少々。最後の直線距離は293mだが、3〜4角はスパイラルカーブになっており、下りを利した追い込みも利くコース設定だ。
◎コスモブッドレアは初富士S優勝馬。今回、形の上では格上げ初戦だが、3歳春は京成杯に挑み3着。スプリングSでも見せ場を作り、青葉賞も7着とはいえ勝ったシュガークンから0.5秒差と、クラシックの前哨戦路線を歩んだ。昨年秋は条件戦から再スタート。先行力と容易にバテないしぶとさを武器にキャリアを磨いて再び重賞戦線に戻ってきた。小倉競馬場は初めてだが、全4勝を右回りのコーナー4つで記録しており苦手とする印象はない。
〇シルトホルンは小倉日経賞2着馬。やや決め手に甘いところを残すが、前走は休み明けで馬体重が14kg増。最後は勝ち馬の決め手に屈したが、距離の短縮も含めて上積みが期待できる内容だった。1800mはエプソムC3着、毎日王冠5着。全2勝を東京競馬場で記録しているものの、先行力を武器に3歳時にはラジオNIKKEI賞2着もあって小回りの競馬場は悪くない印象がある。
▲ギャラクシーナイトは中山金杯5着馬。条件戦時代は先行力を武器としていたが、6歳となった今年に入ってからは差す競馬が身についてきた。前走の小倉日経賞は勝負どころで動けないような位置取りとなって不完全燃焼の競馬となってしまったが、それでも最後は外からしぶとく脚を伸ばした。
△ロングランは昨年の当レース2着馬で、小倉競馬場で行われた中京記念は0.2秒差4着。前々走のカシオペアSは59kgを背負って勝ったアルジーヌから0.3秒差。前走はスローペースで前残りの競馬となる中で59kgで大外枠は厳しい条件だった。得意なコースで見直したい。
ほか、チャレンジC3着ほかリステッドレース2勝の△エアファンディタ、昨年の優勝馬エピファニーと、前走は自分の競馬が出来なかった△グランドカリナンを押さえたい。