陸上男子走り高跳びで世界選手権(9月13日開幕、東京・国立競技場)出場を狙う長谷川直人(28=サトウ食品新潟アルビレックスRC)が、子供たちと触れ合ってリフレッシュした。同クラブ主催の「ちびっこかけっこクリニック」が23日、デンカビッグスワンスタジアムの屋内走路で行われ、参加した約100人の小学生たちを指導をした。
「子どもたちが元気で、こっちも元気になりました」と笑顔。「印象に残るジャンプを見せようと意識した」と、低い障害を使ったメニューでは高く跳び上がりながら前進。参加者から驚きの声と視線を浴びた。
世界選手権の代表争いはこれから本格化する。19日にはチェコ・ネフヴィズディの室内陸上に出場し8位だった。3月には沖縄の記録会に参加し、オーストラリアに遠征する予定だ。「沖縄では自己ベスト(2メートル26)を更新して28を狙う。そうすれば30が見える」とプランを描く。
この冬場は跳躍フォームの修正や、短距離走を多めに入れる練習など、準備を進めている。24年パリ五輪代表の座はあと1歩で逃した。初出場だった23年ブダペスト世界選手権は予選落ち。「まず新しい国立で世界舞台に出たい」。その上で「世界選手権で狙うのは決勝進出」。そんな中、自分の背中を見つめる次世代の存在は後押しになった。【斎藤慎一郎】
○…「ちびっこかけっこクリニック」は今回初めて開催された。女子400メートル障害で五輪3大会出場の、同クラブの久保倉里美トップチームヘッドコーチ(42)らが基本動作を中心に約2時間、指導した。「こんなふうに考えて走ることが大切なんだ、と思うようになってもらえれば」と言う。大野公彦社長(47)は「うちのクラブができる地域貢献の1つ。今後も行いたい」と話した。
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